(竣工1940年代)納屋再生・島の人の繋がる暮らし。

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クライアント様がこれからDIYする「愉しむ為の余白」を残して僕の手を離れました。

短い工事期間に街を観て、心でしか感じられないモノを沢山頂きました。

「あんたー、あそこで工事しよるんね。」

「このみかんひとつ食べて行きんさい。」

こんな会話で、この地の人とふれあい「場」を感じました。

この地の昔話や歴史を聞かせて頂いて、この建物が建てられた時代のことを考えることができました。

 

僕たちの仕事は「建物」だけと向き合うものではなく、この建物を通じてこの地域のことを考え、この地域から建物を考える。そんなことをいつも口にしていますが、今回のこのプロジェクトはそれをより深く実感させて頂きました。

この「場」に流れる「日常の時間」。風、気候、匂い。生活習慣、風習。

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現場監理する時間とともにそのような「場」の情報を蓄積できた後で見つめるプロジェクト詳細。

それを感じて、考え、選択する方向性。素材。

それこそがこの建物を「再生」する上で、この建物をこの「場」にちゃんと「還す」為に必要なプロセスだと確信できました。

このような大切なモノを見失わず、継続して実践していける為の「チームの大きさ」であること。「プロジェクト進行の方向性とその体制」であること。これこそが、他の組織では実践することのできないものであり、今の僕たちの強みだとも思いました。

ただし、工事に着手すれば、ずるずると時間をかければいいというものではありません。きっちり計画と前段取りを行い、如何に無駄なく、スマートに、工事を最後まで綺麗に仕上げることができるか。これに尽きると思います。その為の「人対人」の繋がりで構成したチームが月と雨建築舎には必要不可欠です。

12月はもともと来年からの少し大きなプロジェクトに対応する為の前段取りや、さまざまな工事に対応するべく、これからチームを再構築して次の複数プランの最善案をあれこれと練る時期にシフトさせて頂く予定です。12月のプロジェクトも感性が必要なものばかり。しっかり集中して取り組ませて頂きます。

ありがたい事に、またお仕事のご紹介も頂きました。しかし、月と雨建築舎の最大の弱点は「同時に大きな仕事を進行できない」というところです。頂いたお話に対して、必ず自分が監理できて、尚且つ「このチーム」でやりきることができるスケジュールであるかどうかをまず考えさせて頂いています。

クライアント様に対してご迷惑をおかけしない量でしか対応させて頂くことは出来ないのですが、じっくり考え、お約束させて頂いたものに関しては必ずチーム一丸となって高い品質を確保して創作させて頂きたいと思います。

小さく活動させて頂いて申し訳ないのですが、これからも月と雨建築舎をどうぞ宜しくお願い致します。