いろはにほへとちりぬるをわかよたれそ!

H様邸アパートリノベ、着工から1カ月で1階の英会話教室の空間が見えてきました。

丁度、一ヵ月前の写真を見返しても懐かしく思えるくらい濃厚な1か月でした。

4月13日の状態がこの様子。

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ここから1階を補強しながら「抜いていく」空間創りの末がこの状態です。

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ここにたどり着くまでの最後の試練が今週待ち構えていました。

それは「基礎を造るまでに仮に支える骨組みを造る作業。」

大工さんはこの「仮の状態」でも丁寧な仕事をしています。

それが、この部分。

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中央に見える新しい梁に挟まれた「古い柱」は仮の柱なのですが、隙間なくピッタリ両袖の梁を支えるように丁寧に刻み、手前からスライドして入れ込んでいます。(この柱は次の工程で抜く事を考え、その際に簡単に抜けるように細工もされていました)

この部分は新しく基礎を立ち上げて、土台を通した後に新しい柱で支えます。その基礎を造るまでに上階の荷重を支える大切な部分なのです。

リノベーション技術の大切なポイントは「どのような手順で新しい間取りに変えていくか」ということ。行き当たりばったりで手を付けていくと、建物の大切な耐久性を損ないかねません。職人さんの知恵と技術、そして図面の理解と施工計画を丁寧に練り合わせて生まれるものだと思います。リノベーションの一番重要な部分で、一番頭を抱えるところでもありますが、「誰でもできる技術ではなく、腕の見せ所」と思える愉しさがここにはあります。手を抜かず、胸の張れる仕事をこのチームの職人さんと残し、クライアント様の笑顔をみること。これが住宅改修の最大の歓びで、このような「過程」こそがリノベーションでこの築70年の建物自体に「新しい価値」を見出す要素になると信じ、実感もする毎日です。

今週は最後に既存基礎のハツリ工程がありました。

これもリノベーション特有の工程、「壊しながら造っていく」です。壊す作業には「騒音・振動」がつきもの。最大限の配慮で事前に施工方法を選択することから段取りがスタートします。

ハツリは車に積み込んだ大きなコンプレッサーが必要になります。全面道路の狭いH様アパートの敷地環境では道路に停車して作業を行うとご近所迷惑になってしまうので、今回は秘密兵器が登場しました。

少し離れた工事車両の駐車場からホースのみを伸ばし作業を行うことを可能にしてくれる「中間ポンプくん」です。この中間ポンプくんのお陰で50M以上のホースも圧力を維持して無事・・・・

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総長25m程度も既存基礎をハツらないといけない計画も半日で完工出来ました!

ハツリ職人さんも迫力のある風貌の方ですが、心優しく、「音がうるさいから、少しでも早く終わらせてあげないと周りの人が可哀そうだから・・・」と少しの休みで一気に仕上げてくれました。

今回のH様アパートリノベでは残す既存基礎も大切に活用する為、ハツリながら「基礎の構成要素」「コンクリートの劣化状態」などを見極めながら、造り替える基礎に少しでも強度を加える為に残せる部分も判断して作業を進めました。それがこの状態です。

どのように活用するかは、今後のお楽しみということで!

引き続きしっかり建物と向き合って進めさせて頂きます。

最後に今日のタイトルについて。

「いろはにほへと・・・・」

これは木造改修を行う上で構造図を描くのですが、

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この構造図の横の通り(X軸)を示す表記が「いろはにほへと」なんです。左から「いろはにほへと・・・」と表記していきます。ちなみに縦の通り(Y軸)は下から「1234・・・」と表記します。

H様アパートは横に約16mもあるので左から順に「い通り・ろ通り・は通り・・・・」と表記していくと・・・・

「い・ろ・は・に・ほ・へ・と・ち・り・ぬ・る・を・わ・か・よ・た・れ・そ」と、「そ通り」までありました。(笑)

最近の新築のお家では標準的には「る通り」か「を通り」程度なので、僕はそれ以上の表記が分からず、思わず「この先を教えて下さい!!」と泣きついて教えてもらいました。

流石の大工さんも「そ通り」までいったこの図面を眺めて大笑いされていました。

これだけボリュームもあるということを再認識して、来週から基礎工事の作業に少しずつシフトさせて頂きます。

よろしくお願い致します!!

いろはにほへとちりぬるをわかよたれそ!」への2件のフィードバック

  1. 色んな試練があったんですね〜。ありがとうございます。あの古い柱抜くんですね〜。あまりにもきれいに収まっていたのでそのままかと思ってました〜。何かと大変なアパートですが今後ともよろしくお願いします。

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  2. コメントありがとうございます!(笑)こういうのがリノベの愉しいところです!こちらとしては本当にありがたい限りです。最近では新しいモノを創るよりこちらのような住宅のリノベの現場が個人的には好きだと改めて実感しています。これからも宜しくお願い致します。お気遣い無く現場に気軽に来てください。お待ちしております。

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