(築約100年と築約40年木造)今しかない家族の時を演出。

本日はクライアント様ご家族と一緒に作業させて頂きました。

みんなで作業すると黙々としていても、どこか心から楽しいと思ってしまい幸せを感じます。

そんな中、具体的に空間を体験して実感できるようになり今までの打ち合わせとは一味違った悩みに直面することも増えてきました。

こういう時は今までのおさらいと大切にしたい初心、そして想い(コンセプト)が重要になってくると思っています。

今回の「花ノイエ」はご主人様の「子供が喜ぶリノベーションをしたい」という言葉からスタートさせて頂きました。

「子供が喜ぶ」という言葉には親の視点からその喜んでいる姿を見る喜びが含まれていると思いました。

それを「今しかない家族の時(トキ)」を大切にした空間づくりを計画に落とし込み

「あえて」今という一瞬の尊いキラメキを見ることのできる空間を創る方向性をつけました。

子供が成長しても永久的に無難な空間づくりではなく、無常だからこそ一瞬一瞬が尊い「今」を見ることができる空間づくり。

それは、クライアント様がDIYでその後の新しい価値へ変化させることができる可能性にも期待しています。

「花」とは美そのものであり、「今しかない家族の時(トキ)」である。

「花」は散るからこそ美しい。全てはそのタイミングと見る人の間にある。

無常だからこそ、一瞬一瞬が尊い。

手を加え、時期が来たら壊れる。

壊れたら自ら直して使う。

使い込みながら手を加える。

壊れたものを直し、また元に戻す。

そのサイクルはぐるぐる廻っているように思えても、元よりも素敵な「価値」を与え創ることができる。

命には終わりあり、しかし、家には果てあるべからず。

大切なのは

「今しかない家族の時」をどのように、どの角度から自分が見ているのが一番良いか。それをイメージしてもらえるようにお手伝いするのが僕の役目。

月と雨リノベ・花ノイエ「序・破・急」三段工程の本風となる「序の段」で僕が時間をかけて考え抜くこと。

子供さんの動きをどう演出するのが一番美しいか。

その動きをどの角度で見るのが一番美しいか。

この家だからできる美しさのバランスは・・・・。

そんなことを最近毎日考えています。

僕は独立するまで家づくりを「作品」と呼ぶことに抵抗があり嫌っていました。

しかし、独立して自分の判断、思想、その上にある提案を自分一人の責任として背負う為にあえて「作品」と意識するようにしました。

リノベーションというクライアント様との共同作業の上の「芸術作品」

芸術作品は、常に時間と空間を共有する観客との共同作業でる。

クラインアント様の好みを敏感に察知せねば生き延びられない・・・・。

これも世阿弥の言葉をアレンジしています。

月と雨のart works(芸術作品)はクライアント様との共同作業「花ノイエ」

引き続きよろしくお願い致します。