(築約100年と築約40年木造)職人の思考。

「しんちゃん、斬新〜ん。」と、大工の忍さんに最近からかわれる。

「斬しんちゃん。」と、ボソボソ新しいあだ名を作られている。

でも、どちらかというとリノベの図面ではそこまで冒険していない。正確に言えば、自分の意識はその逆。自分の中で「無難」な構造で留めている。

しかし、それでも職人さんにそう言われるのは打ち合わせ途中のクライアント様の言葉、反応、要望を最後までできるだけ創るものに落とし込みたいと思っているからかもしれない。もちろんコストを抑えることを目的とされているならそれも踏まえての上で。

その自分の中でもギリギリの葛藤をさらに現場の職人さんと創る時にも挑戦してみる。

そんなことを可能にしてくれているのはこのチームの「職人さんの人間性」と「技術」があるからだと最近改めて気づかされた。

「高さを気にされていたから」

「立てなくて持つならこれだけで保たせたい。」

「床下を最大限、収納しやすいように、さらにクライアント様が後からDIYで作りやすいように。」

そんなことを今日は折り込みながら・・・・。

最初は、

「それは無理・おかしいことになる」と口にしながら

恐らくその後もずっと頭の中で考えてくれていたのか

「こうすればできる」

と、可能な案が想像以上で返ってくる。

今日はご主人様が午後から現場にいてくださったので普段はあまり大きく変更しないことも、当初の

要望をよりよく取り入れられると思えたものはすぐ相談を持ち掛けさせて頂いた。

結果的に夜遅くまで、妥協なく細部にもこだわった納まりに作り込まれている。

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もっと良くなるように。この姿勢を一緒に続けてもらえるから、こちらは助けてもらっているという感覚になる。後少し、最後までもっと良い家に。

まだまだやれることがあるはず。こちらにも更にプレッシャーになるくらいというのは本当にありがたい。

もっと、もっと考えろ。

見えないところでは、今あるものの悪いところを地味な作業でも黙々と手を抜くことなく向き合ってもらい。

更に、明日以降クライアント様がDIYしやすいように難しいところはこなしてもらい。

そのまま明日以降のチームのバトンも繋いでもらっています。

この人たちがいるから

「斬新」と言われてしまうこともその案でまず突き進んでみようと思わせてもらえる。

僕はこのチームに助けてもらっている。このチームに生かせてもらっている。