(竣工1980年代)「これやりたい!」が出来ること。それがリノベの命になる。

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今あるものを活かすリノベの場合、重要になってくるのが大工技術ともう一つある。

それが「塗装技術」

時間を重ね風合いを増した素材に新しい命を吹き込む塗装。

素材を殺さず、新しく造り変えた部位も既存の部位に馴染ませる技術がリノベには必要になる。

それを左右するのはやはり人。職人だ。

誰に頼むか。それでリノベの可能性の広がり、成功が決まる。

「この素材に塗りたい。」と言った場合、

「それは無理。普通やらない」と断られるか。

「それならこうすれば出来るよ。」とあっさり承諾してもらえるか。

その差は“経験”と、もう一つ“やろうとするかどうか”だと思った。

その二つを持った「できる職人」がいると提案の幅が広がる。これがチーム力であり、重要な財産。

今日紹介する工程は、新しく造った部位を既存に馴染ませる工程。と、風合いの出た素材を殺さず結果的にお金をかけずに唯一無二の個性のある素材として新しく命を吹き込む作業。

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サッシを取り替え、外壁を塗り替える作業がある場合、塗り替えて馴染ませる為に新しく作った壁と既存の壁の模様を揃える必要がある。

今回の既存外壁は「新築時リシン吹き付けで一度リフォームして玉吹き塗装」を行なっているう様子が見受けられました。

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玉吹きの玉の大きさとパターンを既存に合わせるために「材料の粘度」と「ガンの調整」を行い

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しっかり養生をして吹き付け。

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出来上がった「下地」がこちら

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どうですか?わかりますか?

左側の既存の外壁模様と馴染んだ模様が。

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玄関部にもブラケットの跡と表札、インターホンカメラ跡があったのでこちらも。

この作業の後、外壁塗装工事はやっと「下塗り」段階に入ることができます。

そして、もう一つ。

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先日も書いた軒天の塗装。

今回の軒天作業は「下地」

既存は安価な素材でも「時間を重ね風合いを増した新品では手に入らないアジのある価値ある素材」になっています。それを隠したり、撤去して処分する考えは勿体ない。

安価な素材でも、基材がしっかりしていれば手を加えて唯一無二の素材感、表情を創れます。

さらに、この軒天に使う下地材はこの部位の特性から“見た目”の耐久性を考慮して「防カビ」の性能まで付加したもの。

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あくまでもこれは下塗り、さらにここから仕上げまで、何工程も重ねていきます。

一部白くなるだけでもクライアント様にはテンション上げてもらえることと思います。

今回の外壁はリズムをつけた強弱のある「オールホワイト」にする計画。

少しずつゆっくり丁寧に進む様子をご報告させて頂きます。

最後に。

塗装作業の要になる「養生」においても

他の人を気遣うこの技術と行動。

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仕上げとは直接影響しないこんな些細な気遣いが必ず手を伝わってクライアント様にも届くと思っています。

ありがとうございます。