(竣工1980年代)白く塗装する作業。

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この容姿のまま塗装できる部位を全て「白」にできるということに意味があり、

この日本の量産的文化住宅の和風スタイルの白い家にこそ新しい価値がある。

今はまだ下塗り段階だが、その可能性を十分感じさせてくれる存在が現場にある。

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そして、この手法は30年以上経過した古材だからできる技であり、新築ではできない。

ここにリノベーションの可能性があり、流行とはまた別のベクトルを示すことができる。

そこに意味があり、価値がある。

これも大切に家を護り永く使い続ける手法。

一般的に汚れの気になる「白」でもこの和風スタイルの深い軒のあるお家なら、使い込み汚れてくることに価値を見出せる。そこにも意味がある。

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低い軒は「暗さ」を懸念されることも多くなってきていたが、何より日本の気候に適して低い軒は完全に雨を遮ってくれる。むしろ、雨の時こそ風情がでる部位でもある。

その部位に白を使えば「低い軒」だからこそ明るさが入ってくる。

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木部、壁面、軒裏。各部に「白」と言っても全て違う。

汚れ防止、カビ防止、艶の具合を部位によって変え長い目で長持ちすることを考えている。

それ以上に、「汚れること・風化すること」に価値を見出せるように考慮している。

これがもう少しで本当の姿になる。

しかしこの家はリノベしたての新しい時より5年、10年後にこそ真の美しさがあると思っている。

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これと同じ思いで内部も創る。

内部はちょうど今「工事途中の芸術的美しさ」がバランスよく顔を覗かせている。