(竣工1980年代)創り手としては「リノベーション」の現場では葛藤の繰り返し。

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今あるものを活かすリノベーションは生き様が浮き彫りになる葛藤のある哲学。

常に「これでいいのか?」と自問する。

答えというか「正解」として選択するものは個人によって違う。

その選択には「価値観」が必要になる。

ここで言う「価値観」とはクライアント様のものと自分の価値観の最大公約数のようなもの。

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今あるものを活かして使うか、解体して造り変えるか。どちがらベストか。

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状態が良く、当時造った人の技術も良いが多少の不陸は必ずある。

全てを撤去して、新しい材料で高性能の断熱を入れる性能と、リノベーションで手を加えられる家全体のバランス。コストのバランス。永く使い続け、住み続けるという大切な条件。

リノベーションを通じて感じることは

「手間をかけて大変な道の方が良いものが“創れる”」

という自論。

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職人さんの技術を駆使して

自分の出来る「手間」は惜しまず時間をかける。

今回、畳から無垢のフローリングに造り変える和室の床。

古い材料を捨て、解体する手間と新しい材料を購入して造り替える手間に大切なお金を使うことよりも、今の良い状態の部材、せっかく前の住人さんが手を加えて維持してきた骨組みを無駄にせず活かして造ることを選択。

それには床の下地調整で数ミリ単位の不陸の調整が必要。

でも、その不陸も一般的中古物件に比べてみれば、40年弱の築年数でここまで精度の良い家はないというもの。

不陸の最小値の厚みで断熱材を選択すれば施工は楽だが、性能を重視すれば少しでも厚い断熱材を選択したいというのが本音。

最終的に断熱材を部位で削り落として調整する手間な道を選ぶ。

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「断熱材にプレーナーかける奴は初めてだ」と大工さんにも言われましたが・・・・。

予想以上に大変でしたが・・・・。

やった本人は満足。施工性能にこだわるただの自己満足。それでも。

うちのチームには伝わると信じている。

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今あるものを活かして造ると言っても、性能に関わることは出来る限り施工性能の満点を目指す。

「気流止め」としても「既存の材料との組み合わせ」としても隙間にこだわる。

施工性能は見た目の美しさにも出る。

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あくまでも「自己満足」の世界。

それでいい。

それをやらないと自分が辛いから。