(築約40年木造)造作コーナー用TVボード作成。

北欧好きのクライアント様の為に創るコーナーのTVボード。

せっかくなら他では見たことの無い構成で使い勝手と空間の有効活用もできたらと考えながら「こんな家具なら欲しいな」と思えるものを描きました。そして、それをそのまま創らせて貰えるという贅沢な幸せ。僕は豊かな生き方をさせて頂いている。

クライアント様のTVの大きさを基準に、将来モニターの大きなものに変えられても対応できるようにスライドできる可変式。

材料代は税別28,000円程度。それ以上コストを上げない為に、扉は設けない。扉は設けなくてもAV機器を視覚的に隠せるように、コーナーのメリット、デメリットを上手く利用して無駄にコストが上がりやすいコーナー家具の材料費を抑える造形を考えた。

まあ、最終的にインテリアに使っている材質で同じ塗料を使うから馴染むのは心配していなかったけど(笑)僕の場合、自分の家でない限り「デザイン」ってものの拘りは個人的には無い。コンセプトでも「デザインに関わる」コンセプトは、個人的には無い。

造形の根本はここに住むクライアント様の心の中にある。僕の基準は必要ない。クライアント様がどう使いたいか。その為に工夫はする。ただ僕の場合、造形を生み出すために基本となる言葉を探す。それはクライアント様とお話しさせて頂いて浮かんでくる言葉。クライアント様の言葉。その言葉の裏のような奥にある根っこのようなものをカウンセリングさせて頂くように言葉を交わす。

僕の創る空間も、僕の行うリノベーションも。自分で“多重人格”だと言っている。創るものは一つ一つテイストから違う。でも、それでいい。

僕の共通している価値観は「古いモノを美しく残すこと」「使い込んでアジになるモノ」「永く使い込めるモノ」「自分でお手入れ、修繕もできること」そんな感じ。

創るモノへの見た目の拘りはない。創るモノへの理屈は必要ない。ただ、クライアント様が感動するように、クライアント様の価値観に周波数を合わせる。そして、クライアント様が「理屈より心かた愉しめること」ができればそれが一番素敵なこと。そこに理屈は必要ない。価値観は人それぞれ、基本的な考えが似ていれば、あとはその人なりに愉しんでもらうことを全力で考えそれを実行する。ただそれだけ。

だから“多重人格”と思われることができれば、こちらの思惑通り。でも、どこか根っこはつながっている。大切にしている価値観は変わっていないから。

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