(竣工1960年代)商品展示、ギャラリースペースへの空間リノベーション実例。

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リノベーションは解体して、魅力的な部位を一部剥き出しにすればよいといいうものでもないと思っています。

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隠れた空間を魅力的に活用すること。

これができるのがリノベーションの魅力。

と、言うのも新築と違ってクライアント様が「現場」に関わり安く、図面や模型ではなく「現物」で空間を見て、そこから発想も拾える。これがリノベーションの魅力の一つでもあると個人的には思っています。

今回はそんなリノベーションの特徴から生まれた空間のご紹介。

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こんな天井裏。

でも、これは既存の天井裏を活用しているのではなく、一度解体して再構築しています。

しかもここはリノベーション工事の途中にクライアント様との雑談から生まれたので

あり得ないこんな間接照明も仕込んでいます。

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こんな遊び心をその日の気分で展示する為

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この天井の全体像はこんな感じ

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解体前の様子はこんな空間でした。

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天井を解体する計画は当初からの案で。

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古い家リノベーションはどの部分を魅力として残し抜くかを考えて部分解体をします。

解体して綺麗にすれば空間の魅力的な活用も想像しやすくなります。

でも、今回のこの天井空間の発想の出発点は

解体後に発覚したある大きな予期せぬ問題からでした。

それは・・・・

柱が折れていたこの事件

ここから2階の床を支える補強を行い

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想定外の梁の補強と柱を立てたところからの発想でした。

この想定外を活かして、もっと空間に魅力づけるプラスの転換ができれば。

そんな発想。

でも、そのお陰で新しい納まりが生まれました。

これができたのもクライアント様のお陰でもあります。

クライアント様がこの時点で

「この出来事があったから、当初予定していたものよりもっと良くなった!というリノベーションができたらいいですね。」

このようなニュアンスの言葉をかけて頂けたから挑戦できました。

ここで挑戦してプラスに変えられるように、悩み考え抜くことで結果的に

多機能で活躍してくれる天井を生み出せました。

その効果の一つが

エアコンの機能を落とさずエアコンの存在を少し隠せるこんな納まり。

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思わぬマイナスの要素をプラスに発想転換できた素敵なリノベーションでした。

このような過程で生まれたこの空間は

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クライアント様にどんどん使い込んでもらい、工事完了時よりもしっくり馴染む空間へとしっかり育んで貰えると思います。

リノベーションは工事過程が重要だと思っています。これが「つくりながらも考えつづける」と言う発想になりそれを評価して頂いているのだと思います。

古い家の魅力は隠れている空間にもあります。素材を活かし、空間を活かし、新築ではできない魅力的な空間を創造していく古い家リノベーション。毎回プランから「本当にこれでいいのか?」と一人で葛藤していますが、ここにはもっと大切な役割や価値があると感じています。日々勉強になり、挑戦し続ける毎日です。

今回のような事例もそうですが、つくづくリノベーションは人生とよく似ていると思います。

人生もリノベーションも想定外のことはつきもの。でも、それをいかにプラスに捉えることができるかで、人としての魅力が深まっていくようなそんな空間が生まれている。古い家リノベーションを通してそのような感覚を味わっています。