(入居後)住みながらDIYされた木製ゲート。

このご主人様が創られた可動式ゲートに感動してお話を伺っている時でした。

奥様からこんなニュアンスの言葉を頂きました。

「ここに引越して、主人の“創りたい熱”に火がついたようです」

それはとても嬉しい言葉でした。

月と雨と職人リノベチームが演じなかった30%が無限の余白として働く大切な「過程」にこのリノベーションがなれたと少し思えた瞬間でした。

リガーデンの着工日に立ち寄ることができなかったので、リガーデン工事2日目。

伺った敷地で一番に目に飛び込んできたモノがこれでした。

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今回クライアント様のリガーデンの為に紹介させて頂いた職人さんは「オレンジガーデンの徳満」さん。

徳満さん、初日に頑張って予定に無いものつくっってプレゼントされたのかな?と何も疑うことなく普通にそんな会話をしていると

徳満さん曰く

「いや、これご主人さんが創ったものですよ。僕も昨日来た時に、“安藤さん面白いものつくったな”って思ったんですよ。」との事。

面白いアイデアによく考えられた構造、そして面白い金物パーツ。見れば見るほど、こちらが勉強になる興味深いつくりでした。

HPに掲載していいという奥様の許可を頂きましたのでご紹介。

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普段解放されている状態から

可動させて閉じる構造。

この骨組みのアルミは、建物のリノベーション工事の解体で出た廃材。

そう、元々この家にあった材料の再生です。(元はテラス屋根の骨組みでした)

何よりこの発想“いいな!”と参考になったのは「キャスター」を使っている事。

僕たちなら建具は丁番で「吊る」ことをまず考えますが、これだけ大きな建具を吊ることは構造的に無理と断念して悩むと思います。でも、このキャスターならいい動き。建具の自重も気にならず、永く使い込んでも無理がきにくいと思われます。そして、実際に自分で可動を体験させて頂き「動きがスムーズ!」という事を学んだので・・・・・徳満さんと二人で「この案頂きましょう(笑)」と話すほど。IMG_1094IMG_1096

閉じる位置ではしっかり「固定」が考えられIMG_1091

スムーズに入り込む金物が。

これも近くのホームセンターで購入されたとの事。

奥様曰く「色々ネットで研究していました。“これじゃない”とか色々考えていたから。」と。

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普段閉じている側に戻してもスムーズに受け止め、しっかりホールドするこの金物。

見た目も素敵でした。IMG_1093

軸となる丁番はこちらもホームセンターで手に入るモノの組合せ。

板の取り付けなどでリベットが使われているのも「ご主人様の職業からか・・・」と、このような細部のスタイルも想像が膨らんで面白い。IMG_1095

僕たちがリノベーションで紡いた物語をクライアント様が、暮らしながら更に手を加えて物語を紡いで下さる。ここでの暮らしが短編物語のように2年、3年、10年経って一つの小説になっていく。その“暮らしの思想”が子供さんに受け継がれたら。。。。これも一つの“豊かさ”なのではないかと思います。

「花」とは美そのものであり、「今しかない家族の時(トキ)」である。

「花」は散るからこそ美しい。全てはそのタイミングと見る人の間にある。

散った花も何かを次に残し、また新しい命に引き継がれる。

月と雨建築舎の想う「豊かさ」とは

「こうなりたいという明確な目標に向かってひた走るという段階に幸せを感じること。」

それは自ら手を加えるという暮らしの中のDIY。

リノベーションでDIYされなかったクライアント様が、ここに暮らし始めて“自ら手を加える暮らし”を始められる。これほど嬉しいことはありません。