(竣工1970年代)職人力物語〜続・大工の言霊〜

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古い家と向き合う時の「自問自答」は半端ない。

お金の使い方、手間のかけ方。どこまでを良しとするか。

クライアント様にとっての第一優先。本当にそれだけで良いのか。

でも、そのような問いに職人さんが口にしてくれた言葉があります。

「家に対して失礼がないように」

どんな家でも敬意をもって、失礼のないように。

手を加える人間が手を抜いたら失礼だ。

手を加える人間が諦めたら失礼だ。

「残念ながら死んでしまっている家もあるけど、まだ死んでいないなら生き返らせることができる。」

「自分が手を加えて“ピシャ”っと少しでも家がまともに戻った時は、それが自分の職人として一番気持ちがいい時よ。」

「ただ、死んだような家を直そうと思ったらいくらでもお金がかかってしまう。それを無理やり直しても誰も幸せにはならないかもしれない。家の程度とお金のかけ方のバランスを考えて判断してあげるのが、親分(僕のこと)の仕事だろ?」

「わしらは、その指示に従うだけよ。」

やはりプレッシャーは半端ない。

だけど、

こういう心で現場をつくってくれる職人さんに支えてもらっているから、どんなことでも「おもしろい」と感じることができる。

クライアント様に面白がってもらうことができる。

自分もおもしろがりながら創ることができる。

だから、挑戦できる。