(竣工1990年代)手紡ぎFamily「仕上げ見せて貰える?」

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「職人さんに興味を持って貰えるリノベ」

「仕上がりを見てみたい。見せてもらえる?」

と、工事に関わってくれる職人さんに言って頂くことが多くなりました。

月と雨 建築舎のリノベは大衆的に広く一般受けするものではないと思っている為、特に一般向けに完成見学会はしておりません。なので、関わってくれた人以外に目にして頂くことは無いので、職人さんの反応は貴重な情報源です。

まして、いろんな住宅会社の内部事情を知っている職人さんだからこそ反応が気になることもあります。だって、そんな意見はネット上や雑誌で書かれることはありませんから・・・・。

一般の方の意見ではないですが、そんな業界を良く知る職人さんから、

「こういう家はいい。」

「いい!なんて言うのかな・・・シンプルで落ち着く感じがとてもいい!」

などと好評価を頂くということが、最近では一つの自信になり、月と雨 建築舎という名前で活動するモチベーションにもなっています。

まあ、冷静になって言えば、僕が住宅会社で経験して一般的な考え方とは別の価値観を持ってしまい、「お手入れはしないといけないけど、お手入れすることで使い捨てではい、自分自身の価値が下がらない住居づくりを目指している」から、他の建築会社とも考え方が違うわけで。経験豊富な職人さんでも一般的に「見たことのない組み合わせ」でつくっているから、その仕上がった状況が「今までの経験」では想像できないから「見てみたい」となっているのですが・・・・。それも一つの大切な価値観だと思っています。

話は変わって、クライアント様に感動して頂くことはもちろん嬉しいのですが、その感動してくださったクライアント様に

「(関わってくれた職人の)○○さんにも是非見て頂きたい。」

と、快く見学を快諾して頂くことに僕自身、新しい喜びを覚えました。

「現場が“やりがい搾取”であってはならない」

最近の業界事情では、職人さんは自分の分野の工事が終わると最終の仕上げまで目にする機会はなかなありません。まして、最後にクライアント様が喜ぶ姿を目にして頂いて、感謝の気持ちを直接伝えられることも少なくなってきています。

職人さんも人間なので、興味の持てない建築会社には最低限しか関わろうとしません。だから、知識があり、技術があり、心のある職人さんに興味を持って頂ける現場をつくるということは、月と雨 建築舎にとって大切にしている目標でもあります。

だって、それこそが結果的にクライアント様の住居の為に必ずなりますから。

だからこそ、「関わる職人さんが面白がる現場を創りたい」というのが大義であり、本音なのです。

ただ、綺麗事だけでは業界は変わりません。それに伴い「支払う単価」もしっかり考えてあげること。これが現実です。

「高い単価を支払う=高いレベルの仕上がりを目指してもらう」それが、クライアント様にとって「お手頃」と感じて頂ける範囲で「最大の単価」であること。それが全ての理想ということです。そして、それが月と雨 建築舎として常に悩み抜く毎回の課題です。

だって、それも結果的にクライアント様の住居の為に必ずなりますから。

「対価と共に理想は必要。その上に成り立つ信頼がチーム力」

月と雨 建築舎として理想を職人に伝えると同時に、お金の話もしないといけません。払うものを払わないで「高みを目指せ」とは言えません。

リノベーションの品質をつくるのは人間ですから。

そのような理想と現実を踏まえ、やり取りを重ねて信頼し合えるようになってこそ「チーム」です。

チームの土台が出来上がってからの「チーム力」です。

「職人と一緒に上を目指す」

実際、自分の目で仕上がった空間を感じた職人さんは

「実際に見てイメージが湧いたから、次の時の参考にもなるし、見ると見ないとでは大違いだ」と、言ってくれて次への意欲を持ってくれました。

「こんなに感動されているお客様を見たのは初めてだ」とも言ってくれます。

このような体験を小さく紡いでまた、うちのリノベチームは成長できると思います。

クライアント様、ありがとうございました。

そして、みんなもありがとう。