(入居後)ハーフビルド「見ました?このドア」

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「DIYの目的は自分の人生を取り戻すこと」

「・・・・人は、何かを壊してしまうのではないか、

ダメにしてしまうのではないかと恐れる。

そして不幸なことに、それは正しい。

ダメにするんだ。失敗してしまう。壊してしまう。

だけど、それがこの約束された豊かな人生を、

身の回りの物との意味深いつながりを

勝ち取るためのワンステップなんだ。

だから、それはどうしても通らなければならない道なんだよ。

何かをダメにする勇気を持つことで、物が直せるようになる。

スクラップから何かを作れるようになる。

自分好みに合わせて物を作り変えることができるようになるんだ。」

(本「Made by Hand ポンコツDIYで自分を取り戻す」より)

「素敵なリメイクドア」

「見ました?このドア・・・・」

お引き渡しして約3ヶ月経ったT様の住居を訪問した時にI様から声をかけられ、振り向くと見違えるようにリメイクされたドアが・・・・

この完成度に感動してしまいました。

僕自身、クラック塗装で失敗した経験があるので、「よくこれだけの面積を、こんなに綺麗に・・・・」という「つくり手」としての感動でした。

思わず「すごいっすね!手間がかかってますね!」と冷静に驚いたと同時に、「あ〜これは僕にはできない。負けたな〜」と言う敗北感も。

だって、元のドアの姿はこれですよ。

僕たち月と雨ファミリーでお手伝いしたのは建具を調整して、傷んだ化粧面を補修しただけですから。

その姿の変わりようといったら・・・。

月と雨のリノベーションが終わって、その後クライアント様のDIYにバトンをつなぎましたが、その後クライアント様達は休みが少ない中、音の出ない塗装などは夜な夜な作業されたそうです。

「Made by Hand より」

冒頭で本文を引用させて貰った本には次のような文章もあります。

「労力や出費は二の次だ。DIYで作られた物には、もちろん、それ自体に価値があるが、同時にそれは、製作の体験をためておくものであり、その体験そのものが、体験の代価なのだ。」(上記題名本文より)

「失敗は必ずするが、それに負けてはいけない。・・・・失敗するということはチャレンジしている証拠だ。・・・・失敗は偉大なる教師だ。」(上記題名本文より)

「物を買えば幸せになるという共同幻想を打ち破るのは、容易ではない。・・・・しかし、自分の手と頭を使って自分で何かをした時に得られる自主性や達成感は、そうすることでしか絶対に得られない。」(上記題名本文より)

この建具リメイクの物語をI様から伺った時、この本のこのような文章を思い出しました。

「ドアは語る」

I様が口にされた「見ました?・・・」には、T様からの要望があり、それがどんどんエスカレートしていくことで、ここまでの完成度につながったというストーリーがありました。

まさにそれを「物語るドア」です。

他にもキャットウォーク兼カーテンボックスの「オリジナル装飾」にも「物語」がため込まれてありました。

そして、この2つの「作品」が教えてくれました。

以前はDIYサポートをする際は「失敗をしないように」お手伝いしていましたが、サポートであっても「失敗を経験してもらうこと」が一番重要なのではないかと考えさせられました。

「失敗武勇伝コミュニティ」

そして、僕がなぜこの日に訪問したかというと・・・・

僕たちのリノベーション内容の手直しをする為でした。

これも「失敗」です。

外部配管を工事しないことで気づかなかった「ダブルトラプ」の解消に来させて頂いていました。

基本中の基本のような失敗です。でも、これも学びです。

竣工時の排水テストぐらいではこの症状に気づかないということを学びました。このことは次の為に「ルーティン化」するようにしました。

リノベーションで高い技術を持つということは、公にされないことですが、それだけ「失敗も重ねてきている」ということです。やったことのないことを「できない」と簡単に言ってしまうだけでは新しい価値を生み出すことなどできません。今まで挑戦してきているかどうかだと思います。

言い訳じみた流れになってしまいましたが、月と雨のクライアント様はDIYでつながっている方も多いので、「失敗を恐れず、まず挑戦してみましょ。」とお伝えできる環境になる為にも失敗談を話せるコミュニティをつくれたらいいなと思っています。

その為にも、自分の失敗談も紹介していってみようかなと思いました。

だって、SNSなどのDIYネタは綺麗にまとまった成功ネタや成功動画が多いですが、月と雨のリアルなコミュニティでのDIYネタは「失敗武勇伝」がメインですから。

しかし、工務店としてお金を頂いてお仕事をさせて頂いているプロが失敗してはいけないのですが、失敗は認めないと成長できないと昔から思っています。言い訳はせず、すぐ対応する。そして、次にいかす。ここまでしてやっと一つ成長です。

職人さんでも失敗はあります。だから素人のDIYは失敗するのが必然です。失敗で心折れず、失敗に恥じることなく、挑戦しているから失敗するのだと思い、挑戦を面白がってください。失敗をみんなで持ち寄り「失敗武勇伝」にしちゃいましょ。

そうした先に、今回ご紹介させて頂いたような、素敵な「物語る」作品に必ず辿り着けますから。

もっと言うと「失敗の先」にしかそれは無いのだと思っています。