複雑な感情で修繕

うちの現場に入ってくれている職人さんから「雨漏り・漏水」の相談を受けて向かったお家は、直前に外壁塗装を済まているお家でした。

雨漏りの症状があるのになぜ塗装工事を進めたのだろうか・・・・複雑な悔しい感情を頂いてしまいました。

原因は「板金樋の腐食」

直前に塗装工事にお金をかけられている経緯から、今回は特に「原因を突き止め、出来るだけ費用負担の掛からない方法を提案してあげる」ことを最優先にするべきだと直感しました。

最初に疑ったのは壁際の納まり。

漏水テストの末、ここから漏水の症状が直ぐ現れました。その周辺からの症状は現れなかったので、ここだと断定して、後日完全乾燥を待って止水処理をして終了しよう。そう考えていました。

そして、後日向かって改めて可能性を調べてみると・・・

さらに大きな要因が・・・

雨樋の差し込んであった排水部の内部が板金で加工されている板金樋で、内部が劣化して側面に大きな穴が開いていました。

この状態だとこの内部を修繕する為にその他周辺を解体しないといけません。(内部のカバー工法はその場凌ぎにはなるかもしれないが、長期的に直ぐ事故が起こると判断)費用をかけて塗装したものを壊す・・・なんとも悔しいとしか言いようがありません。塗装専門の業者さんはこういうことを調べもしないのか。塗って終わりか。と。

玄関庇全体に屋根をかける

塗装はされていましたが

簡単にインスペクションした感想は屋根勾配も緩く、所々板金の劣化の症状がそのまま塗装されてしまっている様子。

これでは近い将来、今回の排水部以外からも漏水する可能性が高いと判断。

その状況を説明させて頂き、少し時間を頂きました。

職人と業者とここからできる最善の施工方法を複数検討して、「ベスト」と思われる解答を一つご提案させて頂きました。アイデアは提供させて頂きますが、少しでも費用がかかる工事になるのでうちでされなくてもいいですよ、と一言添えて。

やるなら美しく

その後、そのままご依頼頂きました。

ご提案した内容は塗装に費用かけた板金を解体して下地から直していたら費用が嵩むので、解体はせず、玄関屋根全体に屋根をかけ、勾配を取り直す工事。

形状はコストを抑えることと、見た目の美しさも考え、単純に片流れの構造に。

板金も樋も今回は塗装されている色に合わせて、嵩んでしまう厚みに対して「不格好」な違和感を与えない印象となるように。

完成した様子です。

完成して、工事の様子をずっと見て頂いていたご主人様には感動して頂いたものの・・・当初の見積よりも金額少なく工事を終えることができたものの・・・。

複雑な感情が残る経験をさせて頂きました。