COLOR WORKS 020-5

今回はクライアント様の「好み」を追究する時のお話。

「お客様の笑顔の為に」

「お客様の満足の為に」

と、いう言葉は自分の経験上での話ですが、一つ間違えば作り手の自己崩壊を引き起こし兼ねません。

それは相手の反応が基準になってしまい、「お客様の反応」を求めてしまっているからです。良い意味でのお客様基準ではなく、悪い意味でお客様基準になってしまうケースがあります。

「こんなに頑張ったのに反応が薄かった・・・・」

「言われた通りに仕上がったのに感謝してもらえなかった・・・・」

相手の反応を求めってしまっては間違った方向にいきます。

要望に少しでも近づけようと頑張るのは当然であって、相手に反応を求めてはいけません。

目的ではなく自己満足

だから

「クライアント様の笑顔、満足、感動は“目的”ではない。目的にしてはいけない。」と口にしています。

あくまでもクライアント様の要望を追究し過ぎるのは“自分自身の自己満足”であると。

クライアント様の笑顔を見てこちらも喜ぶことが目的ではなく、あくまでもクライアント様の要望に応えようと追究し過ぎるのは自分自身の自己満足、相手の反応に関係なく積み重ねる言葉に応えることを追究して、失敗したりすことも面白がっているだけ、という感覚が大切だと思うようになりました。

職人には付き合わせない

要望になんとか応えようと試行錯誤し過ぎるのは自己満足の世界で、それに職人を付き合わせたくはないとも思っています。

職人には技術をお金にする世界で勝負して欲しいと思っているからです。

“これ”は感覚の次元だから自分でやる。

僕がそのような挑戦をしている時は職人の常識とは違うやり方でも挑戦してみたいし、僕のそういう作業風景を横で見ると職人も面白くないこともあるだろうし。

だから、酷い時には「ここには関わらなくていいから」と突っぱねることもあります。

だけど職人も意地があるから、結果的に一緒に面白がってくれたりします。

例えば、クライアント様が「赤色が好き」と口にしたとして、「フェラーリの赤」と「マツダの赤」は大きく違うわけで、クライアント様の求めるものがどのようなものか、言葉で表現できないこと、伝わらないことも沢山あります。

だから、その言葉を発した時の表情やちょっとした表現から察し、それに挑戦し、出来るだけ理想に近づけようと試行錯誤する。

失敗しながらその作業を面白がる。自分達が常識で決めつけることなく、とにかくまずやってみる。挑戦し続ける。自分達が良いと思うこともどんどんやってみる。それを面白がる。そうすると、自ずとクライアント様の笑顔に辿りつけると思っています。