泥濘む土地に破砕旧瓦

今回は旧い家から出てきた多くの旧瓦を使って、泥濘む土地問題に挑戦していった残りものリノベのお話。

泥濘む土地

空家バンクで購入された江田島の住居の敷地は広大で、さらに土地の数もたくさんついているのが魅力でした。

その一つ、以前建物が立っていた跡の空き地はとても良い駐車場になります。

しかし

雨が降ると泥濘む地質の問題がありました。

ここを駐車場として活用していく為に「コンクリート打設」か「アスファルト」がベストかもしれませんが、面積も大きくコストがかかります。

と、いうのも泥濘む土地は通常の工程に加えて、まずはこの泥濘む地面をスキトリ、粒調などで締め固める工程が必要になるからです。

そこでこの度は現場に多く残されていた旧瓦を活用するアイデアをご提案させて頂き、挑戦させて頂きました。

旧瓦の破砕作業はみんなで愉しみながら

現場に多く残っていたのは旧い「いぶし瓦」

その旧瓦を運んで金槌で叩く。

を、ひたすら繰り返す!(笑)

結構重労働で大変な作業です。

最初は一人で黙々と進めていた作業を、クライアント様ご家族がお手伝いして下さいました。

旧いいぶし瓦は劣化すると脆いので破砕するのは苦にはなりません。子供さんでも愉しめます。

また、劣化した旧瓦は車で踏んでも瓦の方が脆く砕かれるのでタイヤを傷める事はありません。(実際にこの後3ヶ月職人の数々の車が乗り上げ、踏み固めましたが事故はありませんでした)

しかし、これだけの敷地面積にこの破砕旧瓦を敷き詰めようと思うと量が必要になり、運ぶ作業が大変です。

それでも、実際現場には大量の旧瓦が残っていたのでそれをそのまま廃棄していたら、その瓦だけでも廃材費は数万円かかります。

大変な作業の見返りはその廃材費をみんなでがんばって浮かせた分、その浮かせたコストをリノベの他のことに費やすことができました。

浮かせたコストは数万円で、その作業の対価として見合うかどうかは別として、この数万円の積み重ねが大切になることを経験された方はご理解頂けると思います。

廃材費といえば、このお家のリノベで旧い浴室を解体した際・・・・

大量のガラの中からも破砕旧瓦が出てきました。この中から旧瓦だけを選別してあの敷地に持ち運ぶ作業の方が大変ですが、捨ててしまうものを再生し、さらにコストを浮かせてしまうにはそれなりの苦労が必要です。

これもクライアント様の為と残りものリノベで廃材も再生するという自己満足の為、そして何よりリノベ作業を愉しむ要因としてベストを尽くさせて頂きみんなで面白がりました。

だって、この浴室の解体から旧瓦を選別して除いてもこれだけのガラが出るんですから。何回やっても浴室解体から出る廃材量は想像を遥かに超えてきます。

旧瓦敷駐車場のその後

旧瓦敷きの作業はその後、クライアント様ご家族が現場に来るたびに行って下さり着々と進みました。

敷いた所を現場作業に入る職人の車で日常的に踏み固め、雨が降りまたぬかるみ、瓦は沈み真砂土と粘土の混ざった土が浮き上がる。

そこにまた根気よくクライアント様ご家族が旧瓦を足していく。

梅雨時期を乗り越え、またこれを繰り返し、締め固め続けました。

まだ完成ではなく、作業は続きますが、

敷地にもみんなで時間をため込み、普通の建築現場では出ない風合いが出てきています。

ただの駐車場になる敷地も、みんなの手で紡いだそれぞれの物語の詰まった土地になりました。

残りものでこのような挑戦をさせて頂き、そしてみんなで面白がって頂き、ありがとうございました。