チーム月と雨 の考察– category –
作業中の職人の言葉、出来事などのお話を少し。
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旧い玄関まわりのタイルを塗装する
70年代の住居に多い玄関前タイル。 旧い家の代表的な見た目からこちらも嫌われ者となる事が多いように思われます。 だからその特徴を「好き」に変えたいのだと、職人と議論して討論して、バトルして。。。「いいじゃんこれ」って職人の口から出るのがリノ... -
黙って、やったことも言わない仕事
今日現場で貰った言葉は一生僕の胸に刻んでおかないといけないのです。忘れてはいけない大工さんからのひとことでした。 「社長(僕のこと)がおる時にやったらそこまでやらなくていいって止められるから社長がいない時にやってしまおうと思うて。」 昨日か... -
始末と才覚
使う素材は無垢が良いと思って使い続けてきました。使う場所を考えて樹種を変えながら。 それでも、無垢の良さもあれば無垢だから癖も強く出ます。 曲がり、捻り。 職人さんは下地が重要だから丁寧に材料を選び、特に建具周りの下地には狂いのない仕事を尽... -
言霊
「手間よりも美しいかどうか」 面倒だけど、それを創らなかったら美しくない。と、懸念そうに出た大工さんの言葉でした。 とあるポイントで大工さんと意見がズレてしまいました。 基本的に「こうでないといけない!」という拘りは持たないように気を付けて... -
残りもの難儀
残りものリノベに取り組むお家でよくある会話です。「旧い家だから仕方がない。あまりお金をかけずに」とクライアント様は望まれることが多いのですが、これは普通の新しくするリフォーム・リノべでは聞かない表現です。 この“お金をかけすぎず”が難しいの... -
小さな物語を紡ぐ
4ヶ月後には旅立つお孫さんが帰ってくる場所をリノベーションしています。15年暮らした風景が変わり3ヶ月だけ暮らして「帰ってくる場所がここだ」と感じてもらえるにはどうしたら良いのだろう。工事中も模索しながら、その輪郭はまだ掴めていません。 な... -
直して使う
昔、そのままでは使えなくなった道具を頂きました。 それを今回師匠(秋田大工さん)に相談したら、「研ぎ」を教えてくれました。 師匠はこう言います。「今の大工には時間をかけて道具を直すことは教えられない。道具を新しくして直す時間を少しでも作業... -
折れた瓦屋の改修
「解体すると500万円かかると言われた。」そんなことからご相談を頂きました。島は道幅も狭く、大型車両の問題、重機の問題、そして処分場との距離。そんな条件だからでしょうか。確かに、こんな費用はかけられない・・・。 屋根を直して少しでも長持ちさ...
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