月と雨のリノベ考察– category –
月と雨建築舎は旧い家を愛する人の為に、右往左往しながらも旧い家の悩みを魅力に変える“困難に強い”リノベ屋を目指しています。月と雨が旧い家で挑戦してきたリノベの考察集です。
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間を取る
人は歳を重ねるごとに色々なことを諦め、見切り、折り合いをつけながら生きていく。 哀しかったことも、苦しかったことも全てを口にしてしまわず胸一つに留めておく。 その「間」には言いおおせないからこそ伝わる情感がある。 物を取り囲む「間」が、そこ... -
バランス感覚と美的センス
全ての造作には意図があり、寸法には意味があるのだとずっと思ってやってきました。でも、そうでない現場もあります。それはその組織の体質です。それが嫌で自分の納得のいく流れでチームをつくる事を考えました。でも、それがまた面白くないと思う人もい... -
不思議な不具合から電気配線に心奪われる
以前リノベさせて頂いた住居で階段照明スイッチの不具合の連絡を受けました。 手元の図面を出して考えるも、その回路は今回のリノベ電気工事範囲外の2階の回路で既存の配線箇所でした。 階段照明器具も元々あった古い器具を使っています。リノベの範囲外... -
旧い玄関まわりのタイルを塗装する
70年代の住居に多い玄関前タイル。 旧い家の代表的な見た目からこちらも嫌われ者となる事が多いように思われます。 だからその特徴を「好き」に変えたいのだと、職人と議論して討論して、バトルして。。。「いいじゃんこれ」って職人の口から出るのがリノ... -
(25年前の玄関ドア)シリンダー交換作業での考察
地味な作業のことですが、一番本質的なことだと感じましたので少しだけ。 25年程度前の玄関ドア。不具合があるのは施錠するシリンダー部のみなのですが、こういうのが一番対応が難しいのです。 メーカーに問い合わせても「現行品ではないので対応不可」と... -
旧い木造平屋、天井解体リノベの考察
これから少し手が空いた時に、月と雨建築舎として「残りものリノベ」を行なってきた現場でのリアルな思考をまとめてみます。 と、いうのも残りものリノベでは一つとして同じアイデアを他へ使いまわせる案件はなく、経験をどれだけ積み上げても毎回別の挑戦... -
Rustic Clear
床素材はインテリアに取って重要。 お金をかければ切りがない だけど 身体に優しいのは柔らかい床。(そして家計にも優しく比較的安く手に入る国産の杉) 柔らかいと傷つきやすい。傷が怖くて生活し難い・・・ではなく 汚れや傷を気にせず気兼ねなく生活感... -
照明計画
照明計画は「あかり」の計画だと思っています。 デザインの素敵な「器具」選びはクライアント様の愉しみにして頂いて 月と雨がつくりだすのは仄かなあかり。 空間を生かすも殺すも照明計画のような気がします。