「花鳥風月」と「幽玄」
不均斉 <屈折> 不完全の美
もののあわれ <暗示> 移ろい
間 <静寂> 生きた線

日本美の行動空間を再構築
価値より(間)を観る
無常観<不均斉と陰翳のあや>で構築
寂ものリノベ
残りものを<日本の美意識>で再構築
ホワイト・ミニマリズム
生き方の美しさ
侘 <風情> 地方性
所作・ふるまいの美しさ
拡がりを持つ空(間) と 時(間)の奥行
簡素で心地よい日本モダン
故い残りもの
×
ホワイトミニマリズム
×
日本の美意識

日本の美意識で紡ぐ

簡素で心地よい日本モダン

〜 寂ものリノベ 〜

故い家のリノベだからできる

簡素であっても風情豊かな、品の良い住宅

華美な装飾を捨て、虚飾を捨て去るからこそ

本来の美しさを感じとる

存在そのものが美しいという感性は、たとえ滅びゆくものであったとしても、そこに宿る命の輝き、生きようとする生命力をも美しさの一部として捉えることができる。

これも日本の美意識

何でも手に入る時代だから、ずっと使い続ける事もカッコいいという世界観を選択肢の一つとして残せるように。

不完全な美・枯れた美などの「風情」を大切に奥行きのある静寂を愉しめる家族の情景を描きたいと思うのです。

と、いうことで

今日も暮らしに風情を。

故い家の不具合すら魅力と生かす世界観

「月」と「雨」

日本の美意識・空間構造の本質を再構築

月あかりのように 優しく.軽く

雨あがりのように 艶やかに輝く

明るく元気な太陽「陽」ではなく、どちらかというと暗い「陰」のイメージ、自ら光を発していない闇夜の中の月。晴れの日ではなく、どちらかというと嫌われる雨の日。その方のちょっと陰で憂鬱、心が落ち込んでしまいそうな「月と雨」のような日常と向き合い、「その方の心が動き続けるワクワクする日常とは?」を手仕事を通じて問い続ける。不完全な美、枯れた美を追い求める審美性。

Another kind of renovation

故い家に悩む方の為、故い家の劣化・傷・今あるものを生かし、工夫を加えて趣ある“雰囲気”を残すリノベでワクワクを造ることを追求してきました。これを「残りものリノベ」と名付けました。残りもののRUSTIC感をちょっと生かしてちょっとMODERN に空間を編集しているこのリノベの言葉をずっと探していました。 その意図を例えると必要に応じてアナログレコードの音質にあるような心地よいノイズを入れたいと思っているのです。それが不快な不協和音とならないように心がければ日常のうるおいにつながると思うのです。僕はお仕事として傷を残し日常に心地よいノイズが発生する引っかかりをつくろうとしているのかもしれません。

どんな暗闇の中にもきっと澄んだ明るさはある

あえて「残りもの」という言葉を掲げる。

雨あがりのように艶やかな輝きを与える美意識

残りものは「寂もの」

「こんな故い家を診てもらうのが恥ずかしかった・・・」

「こんな故い家を相談するのが恥ずかしかった・・・」

月と雨建築舎に相談してくださる方々が共通して口にされる言葉です。

勇気を持ってお問合せ頂いているのだと思います。

「立派な古民家」は現代では残される方向に向かうでしょう。でも、「名もない普通の旧い家」はどうでしょうか?

一般的に価値がないと判断される「名もない普通の旧い家」は、月と雨にとって「誰の目にも止まらず残ったものにこそ、とてつもなく自由に広がる発想が潜んでいる」という価値のお家です。

誰の目にも止まらず残った「残りもの」は、枯れた美のある「寂びもの」なのです。

そしてその寂びものは、侘びた創作をする上で重要な素材になるのです。

なぜ故い家?

→ 今あるものを生かせるから。

それは、日本の住宅産業の事情から築年数の新しいものよりも旧い家の方がお金をかけずに「今あるものを生かして」工夫すれば“雰囲気”が容易に出せるからです。

「豊かな不便」も少し残して

心を豊かにしてくれる生活って「不便さも愉しめる」ことが大切のような気がします

現代の便利な家にはない「不便さや足りないもの」の魅力や面白さを

普通の故い家にある、直しながら使い続けた先の美を

便利が飽和している日常に、少しばかりの「不便」も残し

非日常的不便さ(かっこよさ)を面白がりましょ。

残りものは「寂びもの」

残りものは 侘びた創作の素材

なぜ故い家?

→「隙」や「風情」があるから。

今あるものを生かす基準は

少しばかりの「非日常や不便さ」

そこにこそ宿る「ゆたかさ」を大切に

故い家の持つ「隙」や不完全な美・枯れた美などの「風情」です。

南北の風通しを確保して

日本的なる美意識、回遊とたまりの「間」をデザインし

凝縮と拡がりの行動的空間リノベで日常に風情を設計・施工致します。

小さく計画して質を上げる

雁行 の 拡り

余情 の 間 

静寂 の 軽さ

小さく計画する分

質を上げることに予算をまわす

ものかげをあえて残し

見尽くされるのを防ぎ

見えないものを暗示させる美意識を再生させる

不規則という曖昧さ

回遊とたまりで

空間各部を次々に移動してゆく

間の余情

行動的空間の 視線と意識の流れ .軽さと静寂 を大切に

暮らしの質を上げてみたいと思うのです

美意識は 開口部 と あかり に宿る

回遊 と たまり

不均斉 と 不完全美

暮らしの質を上げるのは開口部の構成

風情は枠周りに込めます

今あるものを生かすには

既製品の寄せ集めでは成り立ちません

全ての開口部をデザインし

大工さんと建具屋さんと既存のお家に合わせて建具を枠から構成していきます。

せっかくお金をここにかけるのだから

そこが上質な暮らしにつながる風景の起点となることを意識しています。

美意識を凝縮させるデザインと職人の技術

枠周りの納まりを起点に上質を織り込みます。

月と雨建築舎
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