白のリノベ

故い残りもの
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ホワイトミニマリズム
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日本の美意識

日本の美意識で紡ぐ

簡素で心地よい日本モダン

残りものは「寂もの」、侘た創作の素材

白のリノベ

ホワイト・ミニマリズム

せっかく日本に住むのだから、世界の視野から魅力的な日本の美の本質を暮らしの空間に織り交ぜたいと思うのです。

世界的視野から解釈する日本の「空間」美

海外建築家が発見した日本のモダニズム

「行動的建築空間」

ズラしと屈折で間を生み

凝縮させながら拡がりを感じる奥行を生む

“ま”・間戸・回遊・“たまり”

残りものを日本の美意識で再構築する

白のリノベ


1900年代に世界に発見され、世界のモダニズムを牽引した日本的なる空間は“動線の屈折と視線の遮断”で構成される凝縮の極みから無限の拡がりに転じる“行動的空間”。その精神的背景にある「無常観」と共に今ある空間を魅力ある行動的空間へとリノベで再構築。今日も暮らしに風情を。

寂リノベ
10年保証ロゴ
Contents

小さく計画して質を上げる

雁行 の 拡り

余情 の 間

静寂 の 軽さ

小さく計画する。

質を上げることに予算をまわす。

ものかげをあえて残す。

見尽くされるのを防ぐ。

見えないものを暗示させる。

美意識を再生させる。

不規則という曖昧さ。

回遊とたまり。

空間各部を次々に移動してゆく。

間の余情。

行動的空間の視線と意識の流れ、軽さと静寂を大切に

暮らしの質を上げてみたいと思うのです。

美意識は 開口部 と 灯り に宿る

回遊 と たまり

不均斉 と 不完全美

暮らしの質を上げるのは開口部の構成。

風情は枠周りに込めます。

今あるものを生かすには

既製品の寄せ集めでは成り立ちません

全ての開口部をデザインし

大工さんと建具屋さんと既存のお家に合わせて建具枠から構成していきます。

せっかくお金をここにかけるのだから

そこが上質な暮らしにつながる風景の起点となることを意識しています。

美意識を凝縮させるデザインと職人の技術

枠周りの納まりを起点に上質を織り込みます。

「ま」を取る

色々なことを諦め、見切り、折り合いをつけながら生きていく。哀しかったことも、苦しかったことも全てを口にしてしまわず胸一つに留めておく。その「ま」には言いおおせないからこそ伝わる情感がある。物を取り囲む「間」が、そこには居ない家族の姿を彷彿させる。奥ゆかしさを残せるように「おさめがいい」間を取っていく。

南北の通風改善

そして、日本的なるエコの精神を取り入れる。一般的な省エネ住宅の前に「エコ」とはどういうものか家族みんなが考えて暮らす家。それは最低でも「南北の通風」の確保・改善。例えばエアコンの電源を入れる前にまずは家の中に風を通す。それだけで温度が下がる。そんな暮らしの知恵をまず取り入れる間取りであること。古来、兼好法師の「家は夏をむねとすべし」という掟は気候変動が騒がれる昨今の日本でも活用はできます。「限られた資源をどう使ってパフォーマンスを上げるかがエコにとって大事」というのが日本的なるエコの精神、そしてそのことを考えながら暮らすことこそエコなのではないでしょうか。

寂リノベ

月と雨のディテール間戸・回遊そして“たまり”

生きていく上で芸術は必要です。建築にとっての芸術は演出です。それは間戸まわりにあります。

今日も暮らしに風情を。

無常観

建築史上、日本人は本来「幾何学的空間」を好まなかったという史実があります。江戸時代の鎖国政策で海外の影響を受けることが最も少くなった時代、それまで海外から入ってきた文化は次第に日本的に変化し、日本の文化はほとんど自力で発展したと言われています。この時代に育まれたのが、回遊庭園などに見られる「空間全体を見通すのではなく、空間各部をつぎつぎに見せていく」という空間構成。これは世界的視野から解釈しても異質で日本独自の「行動的空間」と言われています。

視線を遮断し、動線をわざと屈折させ、不規則にも流れるように連続させていく行動的空間。凝縮の極みから無限の拡がりへと転ずるその魅力が1900年代に世界に発見され「二十世紀のモダニズム」に影響を与えたとされています。

イギリス、フランス、アメリカンカルチャー、北欧風、様々な様式を根本から学びスタイルとして取り入れて挑戦もしていますがその文化や起源などから調べ様式やデザインを取り入れてもどこか表面を撫でているだけ、表面的な模倣のような感覚止まりも拭えません。何故でしょうか。やはりオリジナルは日本人だということなのでしょうか。それでは、そう考えた時一番掴めなかったのは「日本的なるもの」とは何?ということです。

「日本は未だに世界に向かって自己を語る言葉を持たない」という言葉も目にしました。日本のオリジナリティの問題になると幽玄・もののあわれ・わび・さび・・・能や禅が持ち出されますが、それらの観念では自分を語ることなどほど遠い時代になりました。しかし、それでも我々の心の奥底に本質的な「日本には日本の考え方がある」はずだと思わざるをえませんし、それを今一度理解しておきたいという気持ちになりました。

今一度日本美の特質、日本の空間論を「世界的視野から解釈する日本の空間美」という視点から調べ深めて行き着いたのが「行動的空間」とその精神的背景にある「無常観」です。

月と雨はこの日本的なるその紆余曲折する運動の精神的背景にある流転の思想、“常なし”という「無常観」と共に今までリノベで追究してきた「残りものリノベ」を程よく織り混ぜて、今ある空間を魅力ある「行動的空間」へとリノベで再構築していくことを改めて追究していきます。

「方丈記」の冒頭より

ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。 淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。 世の中にある人と栖(すみか)と、またかくの如し。••••••

寂リノベ

今ここにあるものを生かす

[Bricolage]/ブリコラージュ/ありあわせの道具や材料で物をつくること。持ち合わせているもので現状を切り抜けること/

寂リノベ

Another kind of Renovation

故い家に悩む方の為、誰の目にも止まらず残った「普通」の旧い家の劣化・傷・今あるものを生かし、お金をかけずに工夫を加え趣ある“雰囲気”を残すリノベを追求してきました。

これを「残りものリノベ」と呼んでいます。

実用性・無銘性・複数性・廉価性・地方性・分業性・伝統性・他力性に集約すされた民衆的工藝(民藝)という思想に似たリノベと表現して頂くことがありました。その時、不都合さから生まれる健やかな暮らしを取り戻せるきっかけに残りものリノベがなれたら良いなと、ふと思ったのでした。そして、これからも今あるものを生かして実用性と美的価値とを備えた空間を手仕事で造り続けようと思うのです。

can be interesting!

(大丈夫! 想像力があれば可能性は開ける)

寂リノベ

「いらない」を「欲しい」に変えるリノベ

月と雨建築舎は誰の目にも止まらなかった「普通」の故い家の劣化・傷・今あるものを生かし、お金をかけずに工夫して“いい感じの雰囲気”に誂えることを追い求めてきました。

何年か活動を続けてきた時、この作業に名前をつけました。それが「残りものリノベ」です。

残りものには「いらない」を「欲しい」に変える、「なごりもの」の魅力が潜んでいます。

希少や有名という“価値”より、誰の目にも止まらなかった普通の旧い家の“魅力ある素材感”を掘り起こす。

「今あるもの」で工夫するから、心奪われる無二の新しい価値が生まれる。(結果、大量の建築廃材も少しは抑えることができるので環境にも微力ながら配慮できる)

この残りものの魅力を生かし、住まう方の心が宿る場所をつくることに心を尽くす。

残りものリノベとは、そんなリノベです。

手を加える「隙」を残した住まいは

営みの中で遊ぶように手を加える愉しみを

直しながらも使い続けることで完成する悦びを教えてくれます。

故い家の不具合すら魅力と生かす世界観

故いものに漂う心地よい生活感がかっこいい

空間自体が暮らし方をデザインしてしまうような住まいは窮屈に感じ

空間を使うことに対して原則化することには違和感を覚える

住まいは「自分流」に使い倒して頂きたい

そのために旧い家を選択し、器として簡素にリノベする

デザインするのは心で感じる「空気感」

一般的に価値がないと判断される「何ものでもない普通の故い家」は、月と雨にとって「誰の目にもとまらず残ったものにこそ、とてつもなく自由に広がる発想が潜んでいる」という価値のお家です。

月と雨にとっては、むしろそんな普通の故い家を面白くすることが目的になっています。

残りものと向き合い、そのものを太陽のように輝かせるのではなく、優しく光を受けて表情を変える月のように、何かと対比させることで、残りものが時季を紡いだ翳りを生かし、名残惜しいという感情に似た感覚をひとの心に灯すことができれば・・・・。

これが月と雨の挑戦、残りものリノべ

必要なものだけ、便利で合理的なだけ、では住居での暮らしには魅力も深みも出ません。

時には無駄こそが非日常を生み出し「日常の魅力、深み」を育みます。

“残りもの(JUNK)”に潜む魅力

問題や不具合は魅力に変えられる!」それが残りものに潜む魅力です。

誰の目にもとまらず残ったものにこそ、とてつもなく自由にひろがる発想が潜んでいます。

現代の日本では昔の素敵な文化は消え去り、故い建物が「使い捨て」のように扱われています。

「使い捨てされるもの」に記憶が刻まれることはありません。

だけど、どんなに安物で使い捨て目的で作られた道具でも「ボロボロになるまで使い込まれた道具」のなんとも言えない魅力は、新品にはないかっこよさがあります。

時間をため込んだものは、別の誰かの手に渡ることで新しい魅力を発見されて、記憶を刻み続ける可能性も秘めています。

だから、

使い捨てさせない魅力を!

記憶を紡ぎたくなる魅力を!

創り、直し、使い続ける魅力を見つけていきましょう。

誰の目にもとまらず残ったものには、かっこよくなる自由な発想が潜んでいます。

目の前にある「残りもの(JUNK)」に潜むかっこいい魅力を視点を変えて見つけ出し、

「この残りもの」だからできるかっこよさを生かして、何気ない日常すら感動的に面白くする魅力を一緒に紡いでいきましょう!

月と雨建築舎のリノベーション「残りものリノベ」は

残りものの雰囲気を生かして「見立てる」

現場にあるもので「誂える」

お金で買えないモノを紡いで

新しい価値を創造する

DETAIL RENOVATION

あえて「残りもの」という言葉を掲げる

「こんな故い家を診てもらうのが恥ずかしかった。」

「こんな故い家を相談するのが恥ずかしかった。」

月と雨 建築舎に相談してくださる方々が共通して口にされる言葉です。

勇気を持ってお問合せ頂いているのだと思います。

「立派な古民家」は現代では残される方向に向かうでしょう。でも、「何ものでもない普通の故い家」はどうでしょうか?

一般的に価値がないと判断される「何ものでもない普通の故い家」は、月と雨にとって「誰の目にもとまらず残ったものにこそ、とてつもなく自由に広がる発想が潜んでいる」という価値のお家です。

月と雨にとっては、むしろそんな普通の故い家を面白くすることが目的になっています。だから、あえて一般的にはネガティブな言葉の「残りもの」という言葉を胸を張って掲げさせて頂きました。勇気を持ってお問合せ頂いているクライアント様の為にも。

この「残りもの」という言葉も「月と雨」という名前と同じように、現代の価値観に対する挑戦の旗印です。

今あるものを生かすには。

残りものと向き合い、そのものを太陽のように輝かせるのではなく、優しく光を受けて表情を変える月のように、何かと対比させることで、残りものが時季を紡いだ翳りを生かし、名残惜しいという感情に似た感覚をひとの心に灯すことができれば・・・・。これが月と雨の挑戦、残りものリノベ

必要なものだけ便利で合理的なだけでは住居での暮らしには魅力も深みも出ません。

時には無駄こそが非日常を生み出し「日常の魅力、深み」を育みます。

雨は花を育てる

何気ない生活を面白くしてくれるのは、ささやかな工夫です。

故い家のリノベーションには工夫が必要です。

工夫とはあなたらしさです。

工夫とはあきらめないことです。

リノベーションが面白いのは、生活空間に自ら手を加えることが新築よりも容易だから。今あるモノを生かし新築では実現できない自分基準の“故く美しい”快適なヴィンテージ空間へリノベーションで育んでいきます。

状況が制約を生むなら、その制約をのめば良い。それができないと「今あるものに新しい価値を創造する」ことは不可能だと思います。

“今あるモノを生かしきるには”

今あるモノを生かしきるには、プランありきの空間づくりでは実現できません。故いモノの個体差を大切に、素材を扱う中にこそ大切なプロセスがあります。

勿論、そこからの建築段階には更に重要なプロセスがあります。実はリノベーションの現場は泥臭く埃っぽいものです。それでも、と言うよりだからこそ、重視するのは柔軟でオープンな建築プロセスだと思っています。

そしてリノベーションの現場は刻一刻と変わります。その為、必ず月と雨 建築舎は建築プロセス全般に関わり、限られた予算の中で簡素でありながらも美しい、クライアント様好みの美しさに仕上げることに集中していきます。

リノベーションで一番重要な現場管理を重視しながら、その故い家の現場にある魅力を美しく残すことを考える建築士でありたい。

「新品に取り替えなくても、材料に高いお金をかけなくても、完成を急がず、手間をかけ心を込めて創ることができれば、たとえそれが素人のDIYであっても人の心を奪える」と信じています。

“現場の状況が制約を生むなら、その制約をのめば良い”

リノベーションに取り組む上で、物事にこうでないといけないという固定概念を持たないように心がけています。

何事にも変化は付きものですし、まして改修やリノベーションの現場となれば、何が起こってもおかしくありません。その事をわきまえて変化に適応していけばいいと考えています。

ディテールに流動性を持たせ、工事と連動させる。これは現場経験のある者にしか身に付かない感覚だと思っています。ただし、そこで大切なものを見失わないようにしないといけないから大変なのです。

“生活空間に表現力と物語性を”

今あるモノを生かして、余分を抜いていく。空間にとって美は必要不可欠。まして生活空間は美しくなければ大切にして貰えません。

生活空間に美と説得力さえあれば、そこには自ずと表現力と物語性も備わる事を今まで携わってきた住居が教えてくれました。

状況を受け入れ制約をのむ時に大切なこと、それは「クライアント様にとっての大切なモノやコトは何か」そして「日常空間の美しさ」それら2つは見失わないようにするということ。

「蘇らせる」ではなく「旧さを生かす」

残りものリノベーションは故いモノを新品同様に蘇らせるのではなく、

故さを生かして人の手で紡ぐことを大切にしています。

それでいて、シンプルに「色気のあるかっこよさ」を求めた見た目も大切に

デザインは生活にとって必要な要素ですから。

「MODERN RUSTIC」使用感こそ雰囲気として生かす。

1960年代のモダニズム精神(60s MODERNISM)で紡ぐ

色気のあるカッコよさ

「MODERN RUSTIC」

過去の装飾を用いた様式建築を否定し、機能主義でディテールを消していくことを追い求めていた純粋な時代の精神を抱えて、住居すら経済の理論だけで判断され「消耗品」のように扱われる現代の矛盾と格闘してみようと思っています。

ミースの「less is more」という言葉が必要以上に神話化され、禁欲的な形態以外の物を暗黙のうちに排除してしまうようなモダニズムではありません。

大切にしたいモダニズムの精神は日本の1960年代に少し芽吹いたモダニズム。

モダニズムが過去の様式を否定する中で、形と共にその精神的な豊かさをも排除してしまったのに対して、風土や地域性にモダニズムの行き詰まりの突破口を見出そうとする傾向が1960年代に芽吹いていました。その時代の精神こそ、残りものとなった旧い家の価値を引き立てる良い対比になると考えています。

普遍性を象徴する「モダニズム」とは逆のベクトルを持つ旧い空間の“残りもの”。しかし、その時間をため込んだ残りものの故い空間にモダニズムの精神を差し込み対比させることで相互にかみ合い、「人の心に訴える初源的なるもの」へ昇華させようという試みです。

また1960年代に日本は経済成長を遂げる中で一つのスタイルを作りました。それまで日本人がよしとしてきた、ものを大切にする心や地域社会の中で家族を大切にする心、自然と共に生きる心などを全部捨ててひたすら経済発展に慢心する姿勢です。この年代の光と陰も精神的な対比として刻み、こらから目指す“本質的ゆたかさ”への「大切な問い」としてリノベーションに含めたいと思っています。

月と雨建築舎にとって「ディテール」とは、形式的なスタイルではなく、この空間の根幹をなすコンセプトがあって初めて必然性を持ってくるもの。として考えています。

残りものの雰囲気を生かして「見立てる」

現場にあるもので「誂える」

お金で買えないモノを紡いで

新しい価値を創造する

DETAIL RENOVATION

「HEAVY DUTY」実用的でありTOUGHであること。

「無地極上」

使い込まれた WHITE CANVAS TOTE のように、生活空間は実用的でTOUGHであること

生活は作業の連続です。

だからこそ、空間はカジュアルでありながら、実用的でへービーデューティに使えることを重要視したい。時にツールバッグのように収納力もあり、機能的でもあること。

それでいて、タフで気負わず使い込めるものであること。

壊れても直して使える安心感があること。

使い込むほどに魅力が増し、永く使いたくなる魅力を紡ぎ続けること。

何十年も生活作業で相棒のように使い古いして、“らしく”馴染んだ「ふるかわいいキャンバストート」のような家を小さく時を紡ぎながら育てましょ。

自分でやるという事は道具が必要になります。だから、道具は自分がたのしめるモノを集める。そして、道具を大切にするようになる。ゆたかな暮らしは道具と共にあると言ってもよいかもしれません。

そういう暮らしと道具の為にタフであり、そして機能的でありながら、やさしく美しく包み込むツールバック。そんな簡素な「ホワイトキャンバストート」をイメージして空間づくりしています。

プレーンなホワイトキャンバストートバッグをあなたらしく使い込み、あなたの生活に合わせてカスタマイズしながら「新しい時より、使い込まれた風合いの方が好き」になる“故く色気のあるカッコよさ”を共に育みましょう。

理想的リノベを理想予算で計画する為に

「D.I.O.」

思い通りにならない事を、月と雨、そして職人とクライアント様が、創意工夫しながら面白くしていくD.I.O.(Do It Ourselves)物語です。

物語はすべてあなたの中にあります。今まで紡いできたあなたの中にある「らしさ」が物語になります。

一つ一つ紡いだ「らしさ」が時季を経て物語になります。

世の中をアッと驚かせるような物語ではありません。だけど、そこにみんなが気づいているようで忘れている共感される魅力が必ずあります。

その物語をひらいて、日常生活を魅力的に面白くしていきましょ。

クライアント様とじっくり話をしながら時間を共有し、時には家族の一員となって、物語のページを重ねるように、良い思い出と共に生活を創っていきます。絵本というよりは「物語」で、でも子供が見た時に夢が膨らむ物語。

DIYが苦手でも、DIYしなくても「自分“たち”で考えて創る」を感じて、面白さを味わって頂けると思います。それがD.I.O.(Do It Ourselves)です。

共に紡いだ物語を空間に馴染ませるように月と雨 建築舎がディレクションさせて頂きます。

月と雨の家は、住んでからも住む前も素敵な思い出として残るよう、今ある故いモノを美しく生かし“自ら手を加えることのできる”空間に誂えた、あなたの物語を紡ぐ家です。

家族の創意工夫を受け止め、月と雨の家は時間をかけて家族に馴染んでいきます。

月と雨の家は手を加え、使い続けることで自分たちのスタイルやクセを深みのある空間に変えていきます。

月と雨の家はその為の質感を持ち、1つ1つ時間をかけて故い家の面白さと向き合うことで、創られています。

月と雨が考えるリノベーションとは

「今あるものを生かし粋に誂えること」

そう考えると、DIYする目的と同じという事に気づきました。

個人的には、DIYする目的は「自分の中の問題を解決していくセラピー」だと思っています。自分のストレスの要因になっている問題に直面した時、ただイライラするのではなく、解決できるようになります。

仕組み・技術を知れば、それに振り回される事なく、上手に使えるようになります。

忘れてはいけないことは、セラピーなので「スローダウン」することが最も大切。

そして、「DIYすること」が目的になってはいけません。

スローダウンして

まずは自分で考える。自分でやってみる。そこから「工夫」が生まれます。

「もっと、こうしたい」が引き出せたら、目的達成です。

日常生活の本質的な豊かさに気づくことでしょう。

創意工夫して、日常生活を面白がりましょ。

D.I.Y.=創意工夫(まず自分で考える)

故いモノは美しさに奥行きを持っています。どんなことでも受け止めてくれる懐の深さがあります。自分に必要なモノだけを残し、不要なモノは捨ててしまうシンプルで無駄のない価値観も素敵ですが、みんな揃って同じような生活スタイルになるのも味気ないのではないでしょうか。

時間を貯め込み、自然の四季と共に人生の四季をつむいできたものを発想の転換や創意工夫で自分なりに生かし誂え、使い続けることでマイナスさえも自分自身の魅力に変わります。

月と雨建築舎が残りものリノベで目指しているのは“新築ではできない「自分基準」の故くかっこいい快適なヴィンテージ”です。

組み合わせる3種類のリノベ

①「DETAIL RENOVATION」

一緒に企画して、現場はチーム月と雨にお任せ。ポイントは、大切な部分は現場で一緒に考えて創るので、DIYが苦手な方でも「自分“たち”で考えてつくる」面白さを味わって頂けると思います。

②「DIY RENOVATION(HALF BILD)」

性能、品質に関わる部位をチーム月と雨の手で行い、仕上げはクライアント様自らの手でDIYされる余白を残します。テイストはクライアント様の趣味に合わせてつくります。家に対しての基本的な考えは同じです。

③「DIY SUPPORT(SELF BILD)

チーム月と雨の力を借りるのはサポート程度。後はクライアント様のDIYを見守りながら必要なら月と雨建築舎が一緒になって作業を行います。

残りものリノベはこの3種類のリノベを軸として組み合わせています。

故く美しい+性能向上リノベであること

その後も永く大切に使い込んで貰うために「限られた予算の中で、美しい故さを残し、快適性と安全確保もあきらめないこと」が必要条件だと思います。

この必要条件にも工夫が必要です。

「故さ」が真新しいものよりも魅力的と共感して頂ける為の断熱補強には、図面上、素材の断熱性能以上に「旧い家の状態を知っている」現場を知っている者にしか出せない工夫が必要になります。断熱補強にこれが正解というものはないと思っています。

「何を、どう選択するか」だと思います。

断熱補強の「あなたらしさ」とは「美しい故さ」を壊さず残すということです。

「あきらめない」とは文字通り断熱もできる限り諦めないということです。諦めずに個々の住居の現状と要望とコストから最善を選択し、工夫して施工する。

これは現場ごとに選択肢が変わります。

「築年数」や「つくり」という環境条件が違うからです。そして、ゼロからつくり出す新築とは違い、新築で使える技術がそのまま「残りものリノベ」には使えないことがあるからです。

「あきらめない」という文字通り、残りものリノベの断熱補強は試行錯誤の連続です。限られた予算の中であきらめない為に断熱補強にもDIYを取り入れながら。

構造補強も諦めないように。

工事範囲でベストを尽くせるよう、月と雨建築舎の現場管理と職人の知識と経験を生かしたアイデアで、バランスを大切に考えながら工夫していきます。

職人の技と心を差し込む「職人工事」

「侘(ワビ)」とは寂れや汚れを受け入れ愉しもうとする心。職人としての技術の違いを大きな差として発揮して貰います。高価な特殊材料ではなく、素人の方がDIYで使う安価な同じ素材を使っても美しさが出る技術、量を求める効率作業ではなく丁寧に素材に頼らず「魅せる」技術の高さを持つ職人を月と雨建築舎はリノベチームとして構成しています。

その技術の緩急の差、工夫を凝らして彩りをつけ美しく創る加速の付け方の面白さも表現していきます。

クライアント様自ら手を加える「DIYサポート」

「風情」とは個々の生き方により差がある曖昧な美意識。お金をかけなくても魅力的な空間は創れます。安価な材を自ら手を加え、唯一無二の素敵な素材に育てる。

職人技術では表現できない、お金でも買えない思い出と手の跡を素材に加えるDIY。

ただのDIYではなく、チーム月と雨によるDIYサポート付き。

職人の世界は「見て覚えろ」の世界。しかし知っているようで知らない基本はとても大切。

それをチーム月と雨の職人が分かりやすくレクチャーしてくれます。

さらに、DIYで一番大変で大切な作業はチーム月と雨の職人が事前にサポートさせて頂きます。

月と雨が大切にしているのはDIYをストレスなくたのしんで頂くこと。そして、暮らし始めてからも「自ら手を加える」という発想をまず大切にして頂くこと。

壊れたら直して使う。無いものは自ら創る。ふるびたものでも新しい命を宿して使う。という大切なセンスを身につけて頂くこと。

DIYは職人の仕事を奪う行為ではなく、クライアント様自らやってみることで改めて気づく職人技の凄さ、そして一緒に創った時に感じる「自分の住まいを創った職人の人間性、心」に触れるとても大切な行為だと思っています。

それは、職人が演じなかった30%が無限の余白として働く大切な「過程」だと思っています。

“DIYサポートは月と雨が想う「空き家問題」に対する一つの解

故い家には住み手が自ら手を加えられる「隙」があります。その隙が住み手をクリエイターに育んでくれるのです。それは自ら手を加えるというゆたかな暮らしです。

誰もがクリエイターになれる住居がここにあります。これも時つむぎの暮らしです。日常生活の中に一瞬でモチベーションを上げてくれる“忘れていた面白さ”がこの生活にはあります。

月と雨建築舎は「豊かさ」とは「こうなりたいという明確な目標に向かってひた走るという段階に幸せを感じること。」だと思っています。それがまさにDIY、リノベーションの原点だと思います。

生活を面白くしてくれるのは、ささやかな工夫です。

工夫とはあなたらしさです。

まずはお金を使わずにできるかを考えてみましょう。

時間をたっぷりかけましょう。

たっぷり時間をかけてこそ、面白がることも発見できます。

それが生活というものです。

美しい生活とはなんでしょう?

上質さとはなんでしょう?

よい生活というのは、見栄えではないと思います。

自分で選ぶものであり、自分だけの発明であり、発見です。

工夫の良し悪しで決まります。

工夫とはあきらめないことです。

失敗を面白がりましょう。

好きな唄を口ずさみながらゆっくりと。

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