月と雨Standard

「迅速・確実・丁寧」

簡素であっても品の良い

風情豊かな日本モダン

目次

日本の美意識でつくるスタンダード「間の構成」

日本の美意識でつくるスタンダード「間戸」

日本の美意識でつくるスタンダード「窗・ディテール」

お金で買えないモノを手で紡ぐ

職人も面白がる現場を創る。

月と雨の大義は「職人の地位と、住宅資産価値の底上げ」

あるクライアント様はリノベーションが終わる前日に「もう職人さんたちの作業は今日で最後?・・・・家が素敵になって嬉しいけど、みんなに会えなくなるのは寂しいね。」そのようなことを口にして下さいました。

僕たちはクライアント様の心を奪う仕上げを目指して作業を紡いでいます。その一つ一つの工程で自分たちが感動し、心を奪われる瞬間の現場があります。それを最初に味わい、最初に心を奪われるのが一緒に作業した僕です。

その時、僕が思うこと「この職人さんとのこの現場の作業はこれで終わりか・・・」と。僕が一番に職人さんとの作業を名残惜しく感じる。これがクライアント様にとっても一番いい現場の流れ。

そんな「名残惜しい」という感情を心に刻む職人で現場のチームを構成しています。だから最高の現場職人「チーム」に名前をつけると「名残(なごり)」だと思いました。携わってくれた職人には名前も名前を残して欲しいですから。

でも、残念ながら、家づくりに関わってくれる職人さんが面白がる現場が少なくなっているように思います。

職人単価は下がり、造作は複雑化してゴチャゴチャして手間は増える。手間が増えて単価が合わなくなるから、手間のかからない仕組みをつくる。そこで作られた仕組みは職人力を必要としないもの。

作業内容、求められる工期、段取り環境、現場環境などの仕事をする上での環境、そしてその対価として受け取るお金のバランス。職人としての知識を生かせる現場も少なくなっています。

手間をかけず、要領よく「こなす」人が職人として「稼げる」という何かとても残念な方向に向いてしまっている気がしています。

これでは職人の技量、知恵が衰え、継承者がいなくなってしまいます。

しかし、これは様々な要素が複雑に絡み合う難しい問題です。

そこに様々な正義があるから、何が正しいとは一概に言えません。例えば、短工期もローコストもある面では正義で、ある面では悪にもなります。

ただ一つ明確に言えることは、クライアント様にとって関わってくれる職人さんが「心から面白がってくれている」と感じることほど嬉しいことはないと思います。

せめてこの小さな月と雨 建築舎の現場だけでも、関わる職人さんが面白がる現場を創りたい。

よい職人の地位の底上げ

これが月と雨 建築舎の大義です。

そこで、月と雨familyで動くときはすべてにおいてルーティン化しています。

丁寧さと速さ。

創るときも綺麗の作法、作業中は小股で小走り。

そんな現場をつくっているとチャンスと幸せが舞い込みます。

月と雨familyみんなを幸せにして微笑む。

関わってくれる職人さんが面白がって創ってくれると、必ずクライアント様の家に幸せを呼び込めますから。

月と雨の現場では、関わってくれる職人さんにも「らしさ」を存分に発揮してもらいましょ。

製作現場を関わる人が面白がることができれば、それは必ずクライアント様の為につながります。

よい職人の「やりがい搾取」にならないリアルな高い単価の支払いとクライアント様に「お得感」を感じて貰える最大公約数を見極めるバランス感覚こそ、月と雨 建築舎が継続して努力し続けなければならない課題だと考えています。

共に物語を紡ぐ職人たち

~手間ひまかけて小さく時をつむぎ、その時を待つ~

「まだまだ使える」

使い続けるモノには神様が宿ってくれると信じています。

時が馴染んだモノには、大切に直せる知恵と技術と心のある職人の存在が必要になります。

それと同じように、愛用してくれる人あっての職人でもあります。

こうして共に時をつむいだモノが育まれ、擦り切れるまで使い込めるようになります。

創り手の気持ち次第でここに暮らす人の生活も変わります。

大切に想いを込めて創り上げた家は必ず大切にしてもらえる。そして、住む人も必ず幸せになる。創り手の「正しい心」がお家に移ること。それができないと人の「心を奪う」お家はできない。

古い木造住宅におけるリノベーションの品質は「現場力」で左右されます。

一人一人が自分の技術を発揮しながらも、チームとしての連携が取れる大切な仲間意識。その根底にあるのは、自分が関わる現場のレベル(品質)を落とさない職人としてのプライド。

それを維持する意味でも、お客様の家一棟一棟、小さな改修でも一現場一現場を「自分の作品」として意識づけてもらうことも必要だと最近では思うようになりました。

今、月と雨 建築舎の住宅再生の現場で活躍して下さっている「月と雨family」の職人さんをここで紹介させて頂きます。

大工 「シノブ(忍)さん」 

忍さんの言葉集

「見て見ぬふりはできんし」

「後の時代の職人がここを解体した時に“驚く”ような仕事をしてやろうと心がけている」

「俺がこだわっているところはひとに言わせたら“どうでもいいところ”なんよ。必死でやっても、出来上がりを見て、お客様は見ても分からん。見えなくなるし、なんでもないところなんよ。他の大工仲間に言わせたらそんなところ、こだわってどうするん?やってもやらなくてもお金は変わらんじゃろ。ってことなんよ。だから、ただの“自己満足”でしかないんよ。でも、それをしないわけにはいかないし、見て見ぬふりもできん。」

「最近は大工も道具をネットで購入する時代。道具屋との繋がりも薄れて若い職人は道具が壊れたら“直す”という意識がない。壊れたら“新しく買い換える”が当たり前になってきているのかもしれない。・・・・でもね。大工がそれじゃいけんと思うんですよね。」

「創り手の気持ち次第でここに暮らす人の生活も変わる・・・・大切に思いを込めて創り上げた家は必ず大切にしてもらえる。・・・・そして、住む人も必ず幸せになる。・・・・だから、正しい気持ちで打ち込まないといけない」

「この程度しか無理だ。そう思えばそれ以上はできない。絶対に。」

「大した仕事してないから撮るなや、しんちゃん!」と、爆笑してます。

うちの仕事を支えてくれているメインの大工さんの一人、忍さんです。8年前から一緒に仕事して貰うように口説いていたのですが、僕が独立してこの月と雨の理念をスタートさせてやっと「俺がしんちゃんのメインになってあげる」と、仕事を請けてくれるようになりました。

月と雨にとって大切な人です。普段、忍さんは重力を感じさせない軽やかさで飛び回り、人の3倍のスピードで作業されているので今日やっと写真におさめることができました。(笑)

様々な工法の現場を豊富に経験され、様々な状況の住宅を観てきた忍さんはリノベーションという「その場の判断と知識が品質を左右する」現場において重要な要となる存在です。個性豊かな大工さん仲間からも信頼あつく、臨機応変に大工集団を指揮して月と雨 建築舎のリノベーション現場を支えてくれています。

 大工 秋田さん(忍さんの師匠)

秋田さんの言葉

「月と雨の仕事はハッキリ言って手間なよ。でも、嫌いじゃない。今回も面白かった。」

「家に対して失礼がないように」

「自分が手を加えて“ピシャ”っと少しでも家がまともに戻った時は、それが自分の職人として一番気持ちがいい時よ。」

「残念ながら死んでしまっている家もあるけど、まだ死んでいないなら生き返らせることができる。」

「ただ、死んだような家を直そうと思ったらいくらでもお金がかかってしまう。それを無理やり直しても誰も幸せにはならないかもしれない。家の程度とお金のかけ方のバランスを考えて判断してあげるのが、親分(僕のこと)の仕事だろ?」「わしらは、その指示に従うだけよ。」

「忍は、わしの弟子の中で “家一棟最初から最後まで、全て手刻みできる最後の弟子”。もうこの後の世代から手刻みが必要無くなり、プレカットしか知らん世代になってしまった。そういう意味でも貴重な大工よ。」

外壁塗装・内装塗装工事 「武田塗装」 シノブ(志伸)くん

志伸くんの言葉

使う道具によって仕上がりは変わってくる。だけど、それ以上に大切なのは「心」だね。

(外壁塗装を終えて、お客様からの感謝の言葉を伝えた後)「お客様に頂いた言葉は何度も読み返しました。最近もう一つ思ったのは、見る度に感動してもらえるのも嬉しいところですが、何も気にせず10年15年暮らして貰うのも一つの成功かなと思ってます。」

こだわる。研究する。常に学ぼうとする。自分の仕事を作品と考え、長持ちさせるにはどうすればいいか、建物と向き合い手間を惜しまず仕事をする姿勢があるから「うちの塗装はいいですよ」と言い切れる。

電気工事 「小田電工」

水道屋工事 NABE工業 渡辺(ナベさん)

左官「ヒサくん」 (宍戸工業 宍戸左官)

(今あるものを丁寧に生かしてくれる若き左官)

サッシ・アルミ工事 「マドケン」

床屋「ニシダ」

木製建具「山塩木工」 ・ 襖「美濃内装表具」

設備職人 「フジオ」

板金・雨樋工事 「杉本板金店」

特殊防水・注入工事 「オーエンジ」

ガス工事 「日の丸産業 橋本」

エアコン工事 「風呂田空調」

美装・あらい 「アサヒ木装」

リペア工事 「リペアプラス前田」

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