白のリノベーション

故もの活かし,予算抑えるリノベ的デザインLeftovers Renovation|多数の共感と優位的違いが共存するリノベ的暮らしの追求.
残したい故もの
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(日本の美意識「間と余白」)

Leftovers Renovation

残りものは「寂もの」、侘た創作の素材

白のリノベ

ホワイト・ミニマリズム

限られた資源を有効活用

日本の美意識で再構築

せっかく日本に住むのだから,

世界の視野から魅力的な日本の美の本質を暮らしの空間に織り交ぜたいと思うのです.

世界的視野から解釈する日本の「空間」美で,

新築ではできないリノベの魅力に.

節約マインドとご褒美リノベ

本来のミニマリズムの精神は「限られた資源を有効活用」

古くなったから捨てるではなく,壊れても直して使う,用途を変えて使えないかと工夫する.

限られた資源であったことからくる「もったいない」

ただの美意識ではなく,エコの精神でもなく,

循環したものの持つ魅力,残りものの豊かさ.

だから残して考える.ズラして工夫する.

行動的建築空間

[ズラし]と[屈折]で[間]を生み

凝縮させながら拡がりを感じる奥行を生む

“ま”・間戸・回遊・“たまり”

残りものを日本の美意識で再構築する

白のリノベ

寂リノベ


1900年代に世界に発見され、世界のモダニズムを牽引した日本的なる空間は“動線の屈折と視線の遮断”で構成される凝縮の極みから無限の拡がりに転じる“行動的空間”。その精神的背景にある「無常観」と共に今ある空間を魅力ある行動的空間へとリノベで再構築。

今日も暮らしに風情を。

10年保証ロゴ
Contents

手法:小さく計画して質を上げる

小さく計画する。

質を上げることに予算をまわす。

ものかげをあえて残す。

見尽くされるのを防ぐ。
見えないものを暗示させる。

美意識を再生させる。

雁行 の 拡り
余情 の 間
静寂 の 軽さ

不規則という曖昧さ。

回遊とたまり。
空間各部を次々に移動してゆく。
間の余情。
行動的空間の視線と意識の流れ、軽さと静寂を大切に
暮らしの質を上げてみたいと思うのです。

手法:美意識 は開口部と灯りに宿る

回遊 と たまり

不均斉 と 不完全美

暮らしの質を上げるのは開口部の構成

風情は枠周りに込めます。


今あるものを生かすには
既製品の寄せ集めでは成り立ちません
全ての開口部をデザインし
大工さんと建具屋さんと既存のお家に合わせて建具枠から構成していきます。


せっかくお金をここにかけるのだから
そこが上質な暮らしにつながる風景の起点となることを意識しています。


美意識を凝縮させるデザインと職人の技術
枠周りの納まりを起点に上質を織り込みます。

手法:[ま]を取る

その「ま」には言いおおせないからこそ伝わる情感がある。

色々なことを諦め、見切り、折り合いをつけながら生きていく。哀しかったことも、苦しかったことも全てを口にしてしまわず胸一つに留めておく。

物を取り囲む「間」が、そこには居ない家族の姿を彷彿させる。

奥ゆかしさを残せるように「おさめがいい」間を取っていく。

南北の通風改善

日本的なるエコの精神を取り入れる。

一般的な省エネ住宅の前に「エコ」とはどういうものか

家族みんなが考えて暮らす家。

それは最低でも「南北の通風」の確保・改善。

例えばエアコンの電源を入れる前にまずは家の中に風を通す。

それだけで温度が下がる。

そんな暮らしの知恵をまず取り入れる間取りであること。

古来、兼好法師の「家は夏をむねとすべし」という掟は気候変動が騒がれる昨今の日本でも活用はできます。

「限られた資源をどう使ってパフォーマンスを上げるかがエコにとって大事」というのが日本的なるエコの精神。

そしてそのことを考えながら暮らすことこそエコなのではないでしょうか。

寂リノベ

月と雨のディテール間戸・回遊そして“たまり”

生きていく上で芸術は必要です。建築にとっての芸術は演出です。それは間戸まわりにあります。

今日も暮らしに風情を。

概念:今ここにあるものを生かす

[Bricolage]/ブリコラージュ/ありあわせの道具や材料で物をつくること。持ち合わせているもので現状を切り抜けること/

寂リノベ

Another kind of Renovation

故い家に悩む方の為、誰の目にも止まらず残った「普通」の旧い家の劣化・傷・今あるものを生かし、お金をかけずに工夫を加え趣ある“雰囲気”を残すリノベを追求してきました。

これを「残りものリノベ」と呼んでいます。

実用性・無銘性・複数性・廉価性・地方性・分業性・伝統性・他力性に集約すされた民衆的工藝(民藝)という思想に似たリノベと表現して頂くことがありました。その時、不都合さから生まれる健やかな暮らしを取り戻せるきっかけに残りものリノベがなれたら良いなと、ふと思ったのでした。そして、これからも今あるものを生かして実用性と美的価値とを備えた空間を手仕事で造り続けようと思うのです。

寂リノベ

概念:[いらない]を[欲しい]に

手を加える「隙」を残した住まいは

営みの中で遊ぶように手を加える愉しみを

直しながらも使い続けることで完成する悦びを教えてくれます。

希少や有名という“価値”より、誰の目にも止まらなかった普通の旧い家の“魅力ある素材感”を掘り起こす。

「今あるもの」で工夫するから、心奪われる無二の新しい価値が生まれる。

残りものの魅力を生かし、住まう方の心が宿る場所をつくることに心を尽くす。

残りものリノベとは、そんなリノベです。

故い家の不具合すら魅力と生かす世界観

概念:故いに漂う生活感が心地いい

空間自体が暮らし方をデザインしてしまうような住まいは窮屈に感じ

空間を使うことに対して原則化することには違和感を覚える

住まいは「自分流」に使い倒して頂きたい

そのために旧い家を選択し、器として簡素にリノベする

デザインするのは心で感じる「空気感」

一般的に価値がないと判断される「何ものでもない普通の故い家」は、

月と雨にとって「誰の目にもとまらず残ったものにこそ、とてつもなく自由に広がる発想が潜んでいる」という価値のお家です。

必要なものだけ、便利で合理的なだけ、では住居での暮らしには魅力も深みも出ません。

時には無駄こそが非日常を生み出し「日常の魅力、深み」を育みます。

概念:[残りもの(Leftovers)]の魅力

問題や不具合は魅力に変えられる!」それが残りものに潜む魅力です。

誰の目にもとまらず残ったものにこそ、とてつもなく自由にひろがる発想が潜んでいます。

現代の日本では昔の素敵な文化は消え去り、故い建物が「使い捨て」のように扱われています。

「使い捨てされるもの」に記憶が刻まれることはありません。

だけど、どんなに安物で使い捨て目的で作られた道具でも「ボロボロになるまで使い込まれた道具」のなんとも言えない魅力は、新品にはないかっこよさがあります。

時間をため込んだものは、別の誰かの手に渡ることで新しい魅力を発見されて、記憶を刻み続ける可能性も秘めています。

だから、

使い捨てさせない魅力を!

記憶を紡ぎたくなる魅力を!

創り、直し、使い続ける魅力を見つけていきましょう。

誰の目にもとまらず残ったものには、かっこよくなる自由な発想が潜んでいます。

目の前にある「残りもの(Leftovers)」に潜むかっこいい魅力を視点を変えて見つけ出し、

「この残りもの」だからできるかっこよさを生かして、何気ない日常すら感動的に面白くする魅力を一緒に紡いでいきましょう!

残りものの雰囲気を生かして「見立てる」

現場にあるもので「誂える」

お金で買えないモノを紡いで

故いを付加価値に

概念:[残りもの]という

「こんな故い家を診てもらうのが恥ずかしかった。」

「こんな故い家を相談するのが恥ずかしかった。」

月と雨 建築舎に相談してくださる方々が共通して口にされる言葉です。

勇気を持ってお問合せ頂いているのだと思います。

「立派な古民家」は現代では残される方向に向かうでしょう。

でも、「何ものでもない普通の故い家」はどうでしょうか?

一般的に価値がないと判断される「何ものでもない普通の故い家」は、月と雨にとって「誰の目にもとまらず残ったものにこそ、とてつもなく自由に広がる発想が潜んでいる」という価値のお家です。

月と雨にとっては、むしろそんな普通の故い家を面白くすることが目的になっています。だから、あえて一般的にはネガティブな言葉の「残りもの」という言葉を胸を張って掲げさせて頂きました。勇気を持ってお問合せ頂いているクライアント様の為にも。

この「残りもの」という言葉も「月と雨」という名前と同じように、現代の価値観に対する挑戦の旗印です。

ただ、ちょっと「残りもの」という響きはイメージが悪いかなと弱気にもなり

英語にしてみた

残りものという英語[Leftovers]

Leftovers renovation [残りものリノベーション]

概念:今あるものを生かすには

残りものと向き合い、そのものを太陽のように輝かせるのではなく、優しく光を受けて表情を変える月のように、何かと対比させることで、残りものが時季を紡いだ翳りを生かし、名残惜しいという感情に似た感覚をひとの心に灯すことができれば・・・・。これが月と雨の挑戦、残りものリノベ

必要なものだけ便利で合理的なだけでは住居での暮らしには魅力も深みも出ません。

時には無駄こそが非日常を生み出し「日常の魅力、深み」を育みます。

雨は花を育てる

何気ない生活を面白くしてくれるのは、ささやかな工夫です。

故い家のリノベーションには工夫が必要です。

工夫とはあなたらしさです。

工夫とはあきらめないことです。

リノベーションが面白いのは、生活空間に自ら手を加えることが新築よりも容易だから。今あるモノを生かし新築では実現できない自分基準の“故く美しい”快適なヴィンテージ空間へリノベーションで育んでいきます。

状況が制約を生むなら、その制約をのめば良い。それができないと「今あるものに新しい価値を創造する」ことは不可能だと思います。

“今あるモノを生かしきるには”

今あるモノを生かしきるには、プランありきの空間づくりでは実現できません。故いモノの個体差を大切に、素材を扱う中にこそ大切なプロセスがあります。

勿論、そこからの建築段階には更に重要なプロセスがあります。実はリノベーションの現場は泥臭く埃っぽいものです。それでも、と言うよりだからこそ、重視するのは柔軟でオープンな建築プロセスだと思っています。

そしてリノベーションの現場は刻一刻と変わります。その為、必ず月と雨 建築舎は建築プロセス全般に関わり、限られた予算の中で簡素でありながらも美しい、クライアント様好みの美しさに仕上げることに集中していきます。

リノベーションで一番重要な現場管理を重視しながら、その故い家の現場にある魅力を美しく残すことを考える建築士でありたい。

「新品に取り替えなくても、材料に高いお金をかけなくても、完成を急がず、手間をかけ心を込めて創ることができれば、たとえそれが素人のDIYであっても人の心を奪える」と信じています。

“現場の状況が制約を生むなら、その制約をのめば良い”

リノベーションに取り組む上で、物事にこうでないといけないという固定概念を持たないように心がけています。

何事にも変化は付きものですし、まして改修やリノベーションの現場となれば、何が起こってもおかしくありません。その事をわきまえて変化に適応していけばいいと考えています。

ディテールに流動性を持たせ、工事と連動させる。これは現場経験のある者にしか身に付かない感覚だと思っています。ただし、そこで大切なものを見失わないようにしないといけないから大変なのです。

“生活空間に表現力と物語性を”

今あるモノを生かして、余分を抜いていく。空間にとって美は必要不可欠。まして生活空間は美しくなければ大切にして貰えません。

生活空間に美と説得力さえあれば、そこには自ずと表現力と物語性も備わる事を今まで携わってきた住居が教えてくれました。

状況を受け入れ制約をのむ時に大切なこと、それは「クライアント様にとっての大切なモノやコトは何か」そして「日常空間の美しさ」それら2つは見失わないようにするということ。

「蘇らせる」ではなく「故さを生かす」

残りものリノベーションは故いモノを新品同様に蘇らせるのではなく、

故さを生かして人の手で紡ぐことを大切にしています。

それでいて、シンプルに「色気のあるかっこよさ」を求めた見た目も大切に

デザインは生活にとって必要な要素ですから。

無常観

建築史上、日本人は本来「幾何学的空間」を好まなかったという史実があります。江戸時代の鎖国政策で海外の影響を受けることが最も少くなった時代、それまで海外から入ってきた文化は次第に日本的に変化し、日本の文化はほとんど自力で発展したと言われています。この時代に育まれたのが、回遊庭園などに見られる「空間全体を見通すのではなく、空間各部をつぎつぎに見せていく」という空間構成。これは世界的視野から解釈しても異質で日本独自の「行動的空間」と言われています。

視線を遮断し、動線をわざと屈折させ、不規則にも流れるように連続させていく行動的空間。凝縮の極みから無限の拡がりへと転ずるその魅力が1900年代に世界に発見され「二十世紀のモダニズム」に影響を与えたとされています。

イギリス、フランス、アメリカンカルチャー、北欧風、様々な様式を根本から学びスタイルとして取り入れて挑戦もしていますがその文化や起源などから調べ様式やデザインを取り入れてもどこか表面を撫でているだけ、表面的な模倣のような感覚止まりも拭えません。何故でしょうか。やはりオリジナルは日本人だということなのでしょうか。それでは、そう考えた時一番掴めなかったのは「日本的なるもの」とは何?ということです。

「日本は未だに世界に向かって自己を語る言葉を持たない」という言葉も目にしました。日本のオリジナリティの問題になると幽玄・もののあわれ・わび・さび・・・能や禅が持ち出されますが、それらの観念では自分を語ることなどほど遠い時代になりました。しかし、それでも我々の心の奥底に本質的な「日本には日本の考え方がある」はずだと思わざるをえませんし、それを今一度理解しておきたいという気持ちになりました。

今一度日本美の特質、日本の空間論を「世界的視野から解釈する日本の空間美」という視点から調べ深めて行き着いたのが「行動的空間」とその精神的背景にある「無常観」です。

月と雨はこの日本的なるその紆余曲折する運動の精神的背景にある流転の思想、“常なし”という「無常観」と共に今までリノベで追究してきた「残りものリノベ」を程よく織り混ぜて、今ある空間を魅力ある「行動的空間」へとリノベで再構築していくことを改めて追究していきます。

「方丈記」の冒頭より

ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。 淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。 世の中にある人と栖(すみか)と、またかくの如し。••••••

寂リノベ
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