4ヶ月後には旅立つお孫さんが帰ってくる場所をリノベーションしています。15年暮らした風景が変わり3ヶ月だけ暮らして「帰ってくる場所がここだ」と感じてもらえるにはどうしたら良いのだろう。工事中も模索しながら、その輪郭はまだ掴めていません。
なので、今日の工事での小さな物語をここに紡いでおこうと思います。

最後に着色して雰囲気は大きく変わるのだけど、「美しく」貼られた桜の床は

室内のバランスを考えて「美しく」見えるように

職人さんが仮置きでまずは素材を吟味して施工されているんだよ。ということ。自然のものだから癖があるのが当然。だからそれをちゃんとその個性を確認して受け入れている。そして、それをどうしてやろうかなと同じ工程でも毎回創意工夫している。そんな感じかな。
職人さんのこういう手間は料理をする過程と同じ。毎回素材を生かしている。あと一つ。見えないところだけど角が出るところは触れても痛くないように一枚一枚「少しだけ角を落としている」施工しながら住む人に配慮している優しさが隠し味。
「帰ってくる場所」のこととはあまり関係ないけど。苦しい時に思い出してもらえる「帰る場所」をつくるには、こういう見えない過程の物語をここに残しておいてみようかなと。