「収納が足りないから、全部作り替えた方がいい。」
そう思って相談される方は少なくありません。
でも実際には、収納不足の原因は「収納が少ないこと」ではなく、「今の暮らしに合っていないこと」の場合もあります。
月と雨建築舎では、まず「全部新しくするか」ではなく、
何を残し、何を変えれば、限られた予算で一番暮らしやすくなるのか。
その判断からリノベーションを考えます。
今回は、既存の押入れを活かしながら、今の暮らしに合わせた収納へリノベーションした実例をご紹介します。
今回の判断基準
今回の判断基準はこちらです。
- 今の収納は丈夫で、まだ十分使える
- 解体費より収納の使いやすさへ予算を使いたい
- 家具ではなく、家に合わせた収納にしたい
- 将来も長く使える収納にしたい
- 新しくしすぎず、家の雰囲気も残したい
- その上で予算は可能な限り抑えたい
このような場合は、
全部壊すより、「残す・変える」を判断した方が満足度が高くなることがあります。
おすすめするケース
このような収納リノベーションをおすすめするのは、
- 押入れの構造はしっかりしている
- 今の収納が生活スタイルと合わない
- 解体費を抑えながら使いやすくしたい
- 着物や季節用品など収納する物が決まっている
- 収納だけでなく部屋全体も上品に整えたい
収納をゼロから作るのではなく、
今あるものを活かしながら暮らしに合わせる。
そんな考え方に向いています。
おすすめしないケース
反対に、
- 押入れ自体が傷んでいる
- シロアリや雨漏りがある
- 間取り自体を大きく変更する予定
- 収納量を倍以上増やしたい
このような場合は、
部分リフォームより全面的な見直しが適している場合もあります。
判断するときの注意点
「残す」と聞くと、
古いものを我慢して使うイメージを持たれる方もいます。
しかし月と雨建築舎では、
残すことが目的ではありません。
今回も中段を残した理由は、
まだ十分使える状態だったからです。
その分、
引き出しを造作したり、
収納する物に合わせて内部を工夫したり、
毎日使いやすくする部分へ予算を使いました。
つまり、
残すことで節約するのではなく、効果が高い部分へ予算を活かした。
これが今回の判断でした。
「出かける前も。帰ってからも気持ちが重い」を改善
- 出かける前、バッグと着物小物を探して押入れがぐちゃぐちゃ。
- 帰宅後、片付ける気力がなくて、そのまま。
- 次の外出でまた同じことの繰り返し。
外出が楽しいはずなのに、準備と片付けで疲れていませんか?
帰宅してホッとする時間、持てていますか?
押入れの使い方を少し変えるだけで、
“帰宅後の片付けが、「思い出の余韻に浸れる収納」”に変わります。
なぜ着物・バッグ収納はストレスになるのか
ストレスになる要因
- 使用頻度と収納場所が合っていない
- “一時置き場”がない
- 出す前提でなく「しまう前提」の収納になってしまっている
👉ポイント:行動動線が逆
「きちんとしたい」と「ラクしたい」の葛藤
- 丁寧ね扱いたい(着物・バッグ)
- でも毎回きっちりしまうのは負担
- 見た目も大事だけど“ラクさ”も欲しい
押入れリノベの具体プラン
収納の考え方を変える(コア提案)
従来(収納量重視)
- 押入は奥行きがあり使い辛い(奥にしまうという収納量・保管重視)
- 使用頻度の高いものが「手前」、低いものは「奥」になってしまう。
- 奥は取りにくい、使用頻度のさらなる低下。保管状態が悪くなる。
提案 “帰宅後の自分を助ける収納”
- すぐ戻せる
- 仮置きできる
- 次の外出がラクになる
ゾーニング設計
- 既存押入の中段はそのまま活かす
- 下段:収納量とサイズの条件から着物
- 下段残りスペース:使用頻度の少ないバッグ、小物類
- 上段中央:既存点検口を潰さないように帯のスペースを中央に
- 上段の両サイド:使用頻度の高いバッグ、小物類
👉「戻す場所」ではなく「流れで置ける場所」
初期計画

実施施工プラン

ビフォー・アフター(感情の変化)
<Before>
- 帰宅後に散らかる
- 片付けが後回し
- 次の外出が憂鬱

<After>
- 帰宅後そのまま置くだけ
- 押入れが乱れない
- 次の外出が楽しみになる


👉「収納が変わると、時間の質が変わる」
まとめ
- 収納は「整える」ためではなく
👉「暮らしを軽く、楽しみを増やすため」
- 押入は大きな工事をしなくても変えられる
- 行動も変わる
👉「まずは一つ、帰宅後にストレスなく元の場所に仕舞えること」
憂鬱だった準備時間も、お出かけ前のウキウキ時間にちゃんと変わります。
さらに憂鬱だった「帰宅後の散乱風景」は無くなり、
帰宅後の片付けが、「楽しさの余韻に浸れる時間」に変わります。
収納リフォームは、
「全部新しくするか」
「そのまま使うか」
の二択ではありません。
その家の状態や予算、住まい方を考えながら、
何を残し、何を変えるか。
その判断によって、
限られた予算でも満足度の高い収納は実現できます。
そして、その積み重ねが、
新しいだけではない、
その家らしい落ち着きや味わいのある空間につながっていきます。
月と雨建築舎では、
古さを残すことを目的にはしていません。
限られた条件の中で、一番満足度が高くなる選択を一緒に考えること。
それが、私たちが大切にしているリノベーションです。
「全部壊さないと使いやすくならない?」と判断に迷ったら
「この収納は残せるのかな?」
「全部壊さないと使いやすくならない?」
そんな判断に迷ったら、お気軽にLINEでご相談ください。
写真を見ながら、
残せるもの・変えた方がいいものを建築士の視点で一緒に整理します。
工事を前提としたご相談でなくても大丈夫です。
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リフォーム・リノベの最初の相談先として、
“判断 と 試行” の約束。
月と雨建築舎の強みは 「できない」と決めつけず、 まず試してみる試行力です。 お客様が後悔しないよう、 残す・変える・比べるを一緒に整理し、 「比較検討」できる環境を整えます。
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