「古めかしいタイルの見た目。これは嫌いじゃないけど、変化をつけたい」
「でも貼り替えはるほどではない気がする…。」
そんなときに気になるのが『タイル塗装』です。
費用も抑えられそうで見た目もきれいになるため、DIYやリフォームでも注目されています。
ただし、すべての玄関タイルにおすすめできる方法ではありません。
私自身も築年数の経った住宅で玄関タイル塗装をご提案したことがありますが、下地の状態や滑りやすさなど、施工前に確認しておきたいポイントがあります。
今回はリフォーム業者の視点から、「タイル塗装をおすすめするケース・おすすめしないケース」を判断基準としてまとめます。
おすすめするケース
玄関タイル塗装をおすすめするケース
- タイル自体は割れていない
- 汚れや色あせが気になる
- 費用をできるだけ抑えたい
- 数年きれいに保てれば十分
- 貼り替え工事までは考えていない
このようなケースでは、塗装によって玄関の印象を大きく変えられます。
おすすめしないケース
玄関タイル塗装をおすすめしないケース
- タイルが浮いている
- 割れが多い
- 下地まで傷んでいる
- 半永久的な仕上がりを期待している
塗装はあくまで表面を保護し、美観を整える方法です。
下地の不具合まで直るわけではないため、傷みが大きい場合は貼り替えや補修の方が結果的に長持ちします。
今回の判断基準
古いタイル塗装の判断基準
- タイルが健全なら塗装も選択肢
- 割れや浮きがあるなら補修・貼り替えを優先
- 費用を抑えて印象を変えたい人には向いている
- 長期耐久性を求めるなら貼り替えも比較する
玄関は毎日使う場所だからこそ、「今だけ安く」ではなく、これから何年使う予定なのかまで考えて判断すると失敗が少なくなります。
判断するときの注意点
仕上げ塗料選びより下地確認と下地処理が重要
塗装というと塗料の性能に目が向きがちですが、実際は下地の状態と、その下地への塗料の食いつきが仕上がりを大きく左右します。
- タイルの浮き
- ひび割れ
- 水分の影響
これらを確認せずに塗装すると、早期の剥がれにつながることがあります。
見た目だけでは判断しにくいため、施工前の確認が大切です。
タイル塗装 実例
70年代の住居に多い玄関前タイル。

旧い家の代表的な見た目からこちらも嫌われ者となる事が多いように思われます。
だからその特徴を「好き」に変えたいのだと、職人と議論して討論して、バトルして。。。
「いいじゃんこれ」って職人の口から出るのがリノベの醍醐味。



職人とやるからには性能.耐久性も議論してだから10年後が勝負。
塗装職人の常識では「こんなタイルは塗るもんじゃない」という意見。それを何度も議論して、塗装が剥がれない施工を考えました。
大切なのは「下塗り」
どの材料を使い、密着させるかがポイントになります。
今回、下塗りを終えた後の状態を確認して「これならいける!」という感触を得ました。
大切にしたい思いは
新築にはできない質感、この旧い家でしか生まれない雰囲気の良さをお伝えできればと。
「旧い感じ」が嫌だからと壊して処分、廃棄物を増やしてしまうより、せっかくあるこのタイルの質感、雰囲気を生かして「いらない」を「欲しい」に変えることができればと。

まとめ
玄関タイル塗装は、古くなった玄関を比較的少ない費用でリフレッシュできる方法です。
一方で、すべての玄関に向いているわけではなく、タイルや下地の状態によっては貼り替えの方が適している場合もあります。
大切なのは、「塗装できるか」ではなく、「塗装するのが最適か」を判断すること。
月と雨建築舎では、建築士として原因や建物の状態を確認しながら、お客様の暮らしやご予算に合わせて複数の選択肢を整理しています。
「塗装で十分なのか、それとも貼り替えた方がいいのか。」
迷ったときは、一緒に判断基準を整理していきましょう。
古いタイル、塗装できるか迷ったら
写真だけでは判断できない場合もありますが、
- このタイルは塗装できる?
- 貼り替えた方がいい?
- DIYでもできそう?
- 滑りやすくならない?
など、判断に迷うことがあればお気軽にご相談ください。
写真をLINEで送っていただければ、建築士の視点で「塗装向きか」「貼り替え向きか」の判断材料をお伝えします。
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