リフォームやリノベーションの会社を比較していると、必ずと言っていいほど出会う言葉があります。「営業担当」「設計担当」「現場監督」など、さまざまな担当者が登場します。
一方で、最初の相談から工事完了まで一人の担当者が対応する会社もあります。
「結局、どちらの会社が安心なの?」
と疑問に思う方も多いでしょう。
実は、分業制にも一貫担当にも、それぞれメリットとデメリットがあります。
大切なのは、「どちらが優れているか」ではなく、自分たちの暮らしや希望に合った体制を選ぶことです。
今回は、会社選びで後悔しないための判断基準をご紹介します。
リフォームには、実はこんなに多くの「担当者」が関わっている
一件のリフォームには、想像している以上に多くの人が関わっています。最初にご自宅を訪れて要望をヒアリングする営業担当者、プランや仕様を組み立てる設計・プランナー、そして実際に現場で工事を管理する現場監督、手を動かす職人。
会社によって体制はさまざまで、大きく分けると二つの型があります。
一つは、営業・設計・現場管理がそれぞれ専門の担当者に分かれている「分業制」。もう一つは、最初の打ち合わせから完成まで、同じ担当者が一貫して関わる「一貫体制」です。
どちらが優れているという話ではありません。分業制には、それぞれの分野に強い専門家が関わるという利点があります。一貫体制には、伝達のロスが少ないという利点があります。大切なのは、今検討している会社がどちらの型で、それが自分の希望に合っているかを知っておくことです。
なぜ「担当者の分かれ方」が仕上がりを左右するのか
リフォームの打ち合わせでよく聞かれる後悔の一つに、「営業担当者に伝えたはずのことが、現場に伝わっていなかった」というものがあります。
これは、誰かが手を抜いたというより、複数の担当者を経由することで起こりやすい、いわば構造的な行き違いです。営業担当者が受け取った要望が、設計担当、現場監督、職人へと伝わっていく過程で、細かなニュアンスが少しずつこぼれ落ちてしまう。悪意はなくても、起こり得ることなのです。
だからこそ、契約前の段階で「この会社は、要望をどう記録し、どう現場まで届けているのか」を確認しておくことが、仕上がりの満足度を大きく左右します。
契約前に確認しておきたい3つの質問
迷ったときに役立つよう、確認しておきたい質問を3つにまとめます。難しく考えず、担当者にそのまま聞いてみていただいて構いません。
- 一、現場打ち合わせには誰が同席しますか?
- 二、契約後、窓口は変わりますか?
- 三、決定事項は、どのように記録・共有されますか?
一、現場打ち合わせには誰が同席しますか?
営業担当者だけなのか、施工側の担当者も同席するのか。特に現地調査や仕様決定の場面に、実際に工事を行う側の人間が関わっているかどうかは、大きな分かれ目になります。
二、契約後、窓口は変わりますか?
契約までは営業担当者、着工後は現場監督、というように担当が切り替わる会社は少なくありません。切り替わること自体が問題なのではなく、「切り替わるタイミングで、これまでの要望がどう引き継がれるか」が重要です。
三、決定事項は、どのように記録・共有されますか?
口頭での確認だけなのか、打ち合わせのたびに書面や写真で残しているのか。ここを確認しておくだけで、「言った言わない」のすれ違いはかなり防げます。
議事録をとればいいという問題でもなく。打ち合わせが多いから安心という問題もでありません。
最近では、見積から工程管理・現場の施工写真管理まで連動した専用アプリもあります。職人まで閲覧できる素晴らしい武器です。ですが、これを採用しているから安心というわけでもありません。
すべては会社の理念とその浸透かもしれません。
この3つは、どの会社に対しても、迷わず聞いていただいて大丈夫な質問です。誠実な会社であれば、むしろ丁寧に答えてくれるはずです。
今回の判断基準
- 判断基準① 分業制とは?
- 判断基準② 一貫担当とは?
- 判断基準③ 本当に確認したいのは「現場で誰と話せるか」
- 判断基準④ 現場打ち合わせを大切にしている会社か
判断基準① 分業制とは?
分業制とは、それぞれの専門スタッフが役割を分担して進める体制です。
例えば、
- 営業担当が相談・契約を担当
- 設計担当がプランを作成
- 現場監督が工事を管理
- 職人が施工を行う
というように、それぞれの専門性を活かして家づくりを進めます。
メリット
- 専門知識を活かした提案を受けられる
- 大規模な工事にも対応しやすい
- 組織として品質管理しやすい
デメリット
担当者が多い分、プラン変更・仕様変更の伝達に注意が必要。
「営業さんには伝えたのに現場には伝わっていなかった」
という伝達ミスが起こることがあります。
もちろん、情報共有の仕組みが整っている会社では、このような心配は少なくなります。
判断基準② 一貫担当とは?
一貫担当は、相談から工事完了まで同じ担当者が関わる体制です。
最初に話した人が、そのまま現場でも窓口になります。
メリット
- 要望を何度も説明する必要が少ない
- 担当者との信頼関係を築きやすい
- 細かな相談がしやすい
デメリット
担当者一人に求められる知識や経験が幅広くなるため、会社や担当者によって対応力に差が出ることがあります。
判断基準③ 本当に確認したいのは「現場で誰と話せるか」
実は、分業制か一貫担当かよりも大切なのがあります。
それは、
工事中に誰と相談できるのか
ということです。
リフォーム・リノベーションでは、
- コンセントの位置
- 棚の高さ
- 建具の納まり
- クロスの見切り
など、現場で最終判断する内容が意外と多くあります。
その時に、
「現場でまだ確認できますので、打ち合わせして決めましょう。」
と言える会社なのか。
それとも、
「営業(もしくは設計)担当に確認します。」
となる会社なのか。
ここは完成後の満足度にも大きく関わります。
判断基準④ 現場打ち合わせを大切にしている会社か
リフォームは、完成品を購入するのではなく、一緒につくり上げていく仕事です。
解体して初めて分かることもあります。
図面だけでは判断できないこともあります。
だからこそ、
現場で一緒に確認しながら進める時間を大切にしている会社ほど、完成後の「思っていたのと違う」を減らしやすくなります。
会社を選ぶ際には、
- 現場打ち合わせは何回くらいあるのか
- 工事中の相談相手は誰なのか
- 打ち合わせ内容は記録しているのか
こうした点も確認してみると安心です。
まとめ
私たちは、
分業制だから良い、一貫担当だから良いとは考えていません。
大切なのは、
「お客様の想いが現場まで正しく伝わる仕組みがあること」
です。
リフォーム・リノベーションでは、図面だけでは決められないことがたくさんあります。
だからこそ、工事中にも気軽に相談でき、一緒に確認しながら進められる体制が、後悔しないリフォームにつながると考えています。
- 分業制・一貫担当の違いを分かりやすく説明してくれる
- 工事中の相談相手を契約前に教えてくれる
- 現場打ち合わせの時間を大切にしている
- 打ち合わせ内容を記録・共有している
- 「何かあれば現場で一緒に確認しましょう」と言ってくれる
これは、当たり前のことなのですが、一番難しいことでもあります。
分業制にも一貫担当にも、それぞれ良さがあります。
だからこそ、「どちらが優れているか」で会社を選ぶ必要はありません。
会社選びで大切なのは、
- 誰が工事を担当するのか
- 工事中は誰と相談するのか
- 現場打ち合わせを大切にしているか
この3つを確認することです。
リフォーム・リノベーションは、図面だけでは完成しません。
工事が始まってからのコミュニケーションが、住み心地や満足度を大きく左右します。
「なぜこの間取りにしたいのか」「なぜこの素材を選びたいのか」という背景ごと、工事を担う側にも共有できたら幸せなリフォーム・リノベができると思います。
会社の体制だけではなく、「現場で安心して相談できるか」という視点で選ぶことが、後悔しない会社選びの判断基準になります。
迷ったり、悩んだなら、お気軽にLINEしてください。
「どんな会社を選べばいいか迷ったら、お気軽にご相談ください」
分業制にも一貫担当にも、それぞれの良さがあります。
だからこそ、「どちらが正解か」で選ぶのではなく、ご自身の暮らしや希望に合った会社を見つけることが大切です。
「自分たちにはどんな進め方が合っているの?」
「この会社の体制で大丈夫かな?」
「見積書だけでは判断できない…」
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月と雨では、会社選びやリフォーム・リノベーションの進め方についても、中立的な立場で一緒に整理するお手伝いをしています。
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