リフォーム・リノベ会社選びの判断基準|相見積もりは何社取るべき?

相見積社数

リフォームを考え始めると、必ずといっていいほど耳にする言葉があります。

「相見積もりは、最低でも3社は取ったほうがいいですよ」

たしかに一理あります。でも、いざ自分がその立場になると、こんな気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。

3社も声をかけたら、断るのが気まずい。何度も同じ話をするのは疲れる。かといって1社だけで決めてしまうのも、なんだか心もとない――。

社数という数字にとらわれるほど、本来考えたかったはずのことが、少しずつ見えなくなっていきます。今日は、その数字の手前にある「何のために比べるのか」について、一緒に整理していきたいと思います。

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「3社説」はどこから来たのか

「相見積もりは3社」という考え方が広まっている背景には、価格のばらつきを見極めやすい、という実務的な理由があります。1社だけでは相場が高いのか安いのかわかりませんし、2社だと、どちらが「正しい」のか判断がつきにくい。3社あれば、大まかな相場の幅がつかめる――という理屈です。

数字そのものは、決して間違ってはいません。ただ、この数字を目的にしてしまうと、本末転倒が起こります。「3社取らなければ」という義務感が先に立ち、肝心の「何を比べたいのか」が置き去りになってしまうのです。

相見積もりで、本当は何を比べているのか

金額を並べて安い順に選ぶのであれば、極端な話、社数はいくつあっても構いません。でも、リフォームという住まいの次の章を任せる相手を選ぶとき、価格だけを基準にする方は、実はそう多くありません。

むしろ比べているのは、次のようなことではないでしょうか。

  • どんな判断基準で提案してきているか。
  • こちらのペースを尊重してくれるか。
  • 「お伝えする」姿勢か、「売り込む」姿勢か。

どんな判断基準で提案してきているか。

同じ要望を伝えても、会社によって提案の中身も、その理由づけも変わってきます。なぜその工法を選ぶのか、なぜその予算になるのか――説明の筋道に、その会社の姿勢が表れます。

こちらのペースを尊重してくれるか。

「今日決めていただければ」と急かす会社もあれば、「じっくり比べてください」と言ってくれる会社もあります。どちらが心地よいかは、比べてみて初めてわかることです。工事が始まれば、長い付き合いになります。まして、その後のアフターメンテナンスも含めると相性は大切です。

「お伝えする」姿勢か、「売り込む」姿勢か。

情報を渡して選んでもらおうとしているのか、それとも自社の案に誘導しようとしているのか。この違いは、1社だけと話していると案外気づきにくいものです。

つまり相見積もりとは、会社を比べる場であると同時に、自分がどんな基準を大切にしたいのかを見つけていく機会でもあります。金額の比較表だけでは見えてこない、大事な発見がそこにはあります。

今回の判断基準

  • 判断基準①まずは2〜3社を目安にする
  • 判断基準②金額だけで比較しない
  • 判断基準③毎回同じ内容で見積もりを依頼する
  • 判断基準④「話しやすさ」も比較する
  • 判断基準⑤「もうここで相談したい」と思えたら、それ以上増やさなくてもいい

判断基準①まずは2〜3社を目安にする

1社だけでは比較できません。

一方で5社、6社になると、

  • 打ち合わせが増える
  • 内容が覚えられない
  • 比較表だけでは違いが分からない

という状態になりやすくなります。

まずは2〜3社程度で十分です。


判断基準②金額だけで比較しない

同じ工事でも、

  • 工事範囲
  • 使用する材料
  • 保証内容
  • 担当者の考え方

は会社ごとに違います。

安い・高いだけでは判断できません。

見積書は「会社の考え方」が表れる資料でもあります。


判断基準③毎回同じ内容で見積もりを依頼する

比較するなら条件をそろえることが重要です。

例えば、

  • キッチンは交換するのか
  • 床は貼り替えるのか
  • クロスは全面か一部か

依頼内容が違えば金額も変わります。

条件が違う見積書を比較しても、本当の違いは分かりません。


判断基準④「話しやすさ」も比較する

リフォームは完成まで何度も打ち合わせがあります。

だからこそ、

  • 質問しやすいか
  • 要望を聞いてくれるか
  • メリットだけでなくデメリットも説明してくれるか

こうした相性も大切な判断材料です。


判断基準⑤「もうここで相談したい」と思えたら、それ以上増やさなくてもいい

比較は安心のために行うものです。

会社を増やすことが目的ではありません。

「この人なら相談できそう」

そう思える会社に出会えたなら、それ以上比較を続ける必要はないこともあります。

相見積もりをおすすめするケース

  • 初めてリフォームをする方
  • どこへ相談していいか分からない方
  • 金額だけで決めたくない方
  • 納得して会社を選びたい方

相見積もりであまりおすすめしないケース

極端に安い会社だけを探したい場合は、この考え方とは少し異なります。

価格だけを重視すると、

  • 必要な工事が含まれていない
  • 保証内容が違う
  • 後から追加費用が発生する

といったこともあります。

判断基準の注意点

相見積もりは、会社同士を競わせるためではなく、自分たちの考えを整理する時間でもあります。

見積もりを重ねるうちに、

「本当にやりたいことは何か」
「どこにお金を掛けたいのか」

が見えてくることもあります。

その答えが見つかったなら、会社選びも自然と進みやすくなります。

まとめ

相見積もりの適正な社数に正解はありません。

ただ、2〜3社を目安に比較し、価格だけでなく担当者や考え方まで含めて判断することをおすすめしています。

大切なのは、一番安い会社を選ぶことではなく、納得して任せられる会社を見つけることです。

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