「この古いガラス、せっかくなら残したい。」
昭和の家には、今では作られていない型板ガラスや、ゆらぎのあるガラスが使われていることがあります。
一方で、
「冬は寒い。」
「結露がひどい。」
「補助金も使えるなら性能も上げたい。」
そんな悩みも少なくありません。
実は、古いガラスをすべて交換しなくても、内窓という方法で断熱性能を高められるケースがあります。内窓は既存の窓の内側にもう一枚窓を設ける工法で、断熱性や防音性、結露軽減などが期待できます。
今回は、
「古いガラスを残すべきか、それとも交換すべきか。」
その判断基準を建築士の視点でまとめます。
今回の判断基準
古いガラスに愛着があるなら、まずは内窓を検討する。
性能だけを見ると新品の窓が優れています。
しかし、
暮らしの中で毎日目に入る景色や光の表情は、一度失うと戻せません。
だから月と雨では、
まず
「残せるものか」
を考えてから性能改善を検討します。
おすすめするケース
- 昭和の型板ガラスを気に入っている
- 建具や木枠も残したい
- 冬の寒さだけ改善したい
- 防音性能も上げたい
- 大掛かりな工事は避けたい
- 補助金を活用したい
こうした場合は、
古い窓をそのまま活かしながら内窓を設置することで、
暮らしやすさが大きく向上します。内窓は空気層を設けることで断熱・防音・結露軽減に効果が期待できます。
おすすめしないケース
逆に、
次のような場合は窓交換の方が向いています。
- サッシ自体が腐食している
- 雨漏りしている
- 開閉ができない
- 耐震改修と同時に工事する
- 窓の大きさも変更したい
この場合は、
性能だけでなく建物全体を考えて判断した方が長く安心できます。
判断するときの注意点
古いガラスは、
単なる「古い材料」ではありません。
今では製造されていない模様ガラスや、手仕事ならではのゆらぎを持つものもあり、リフォームで再利用される例もあります。
一方で、
すべてを残せば良いわけでもありません。
寒さや結露に毎日悩み続ける暮らしでは、本来の快適さを損ねてしまいます。
大切なのは、
性能だけで判断しないこと。
そして、
デザインだけでも判断しないこと。
暮らし方と建物の状態を合わせて考えることが重要です。
夏こそ、窓リノベで元を取る
2023年までは内窓は冬場の寒さ対策の代名詞のように提案、施工されている。
しかし、断熱改修の醍醐味は夏場。
そして、この猛暑。
そこで、もう一度この表を見て考えて下さい。

熱帯夜に冷房連続運転が日常化
2024年は猛暑、熱帯夜の連続記録が更新。
これは「連続記録」ではなく「夏の日常」になってしまっているということ。
2023年までは「寝る際はタイマーセットで運転していた。」「冷房運転のまま寝ると風邪をひく。」がまだ常識。
しかし、2024年からは夜の冷房運転は快適な睡眠の必須事項になったかも。
そうなると、問題は電気代。
性能向上分の資金源は,
あなたが将来支払う予定だった光熱費
内窓は投資のように捉えることができる。
「将来あなたが支払う予定だった電気代でまかなえる」
先進的窓リノベ2024事業の補助金率ほぼ50%
残り半分のコストは将来あなたが支払う予定だった電気代でまかなえる。
内窓は冷房効果を高め、電気代を3分の1、もしくは2分の1にまで節約する効果がある。
今ある約50%の補助金を活用して、残りの性能向上費は施工後節約する電気代で毎月少しずつ元を取っていく。
この猛暑、熱帯夜の日常だと対策は早ければ早いほど元が取りやすい。
逆に考えると漏れている電気代が勿体ない。
古ガラスの生かし方
古い家の古ガラスが好き
古い家のそのままがお好き。そんな方がリノベで月と雨建築舎を選んで頂いているのも事実。
古い家の暑さ寒さの対策に開口部、サッシの取り替えを提案。
しかし、取替は暮らしやすくなるかもしれないが、この古ガラスが好きなので何だかもったいない。そう思われることがあります。
だから、内窓がベストだね。となるのです。
内窓を計画することで(取替を検討したことで)、前にも増して「この古いガラスが好きになった」「自分はやっぱりこの古いガラスが好きだったんだ」と認識されたと言われた。
内窓は最低でもペアガラス、遮熱LOW-E
そして古ガラスの見た目を残す為に「透明」
これが古い家が好きな方へのご提案。

(参考)内窓価格と先進的窓リノベ2024事業補助金

窓サイズ
W 1728mm × H904mm
内窓製品代(2024年8月)
消費税別 52,700円
取付代(2024年8月)
消費税別 5,400円
この窓に対する先進的窓リノベ2024事業補助金
29,000円

窓サイズ
W 1699mm × H1205mm
内窓製品代(2024年8月)
消費税別 65,400円
取付代(2024年8月)
消費税別 5,400円
この窓に対する先進的窓リノベ2024事業補助金
46,000円
まとめ
古いガラスを残すか、交換するか。
その判断には正解が一つあるわけではありません。
月と雨建築舎では、
「残せるか、残せないか」ではなく、
「残したことで、これからの暮らしがもっと心地よくなるか。」
という視点を大切にしています。
断熱性能を高めながら、長年親しんできた景色や光の表情も受け継げる方法は少なくありません。
性能・デザイン・予算のバランスを整理しながら、ご家族に合った判断を一緒に考えることも、建築士の役割だと考えています。
「このガラスは残せますか?」そう思ったら
「このガラスは残せますか?」
そんなご相談もよくいただきます。
写真をLINEで送っていただければ、
- 内窓が取り付けられるか
- ガラスを残せそうか
- 窓交換が必要か
- 補助金が活用できそうか
建物の状態を踏まえて、建築士の視点で判断のポイントをお伝えします。
「タップして、写真を送るだけ。」
「どうしよう?」は写真一枚から。
月と雨建築舎の強みは
「できない」と言わない試行力です。
お客様へは「比較検討」できる環境を。
それが
月と雨の“判断と再生” の約束。
判断に迷ったら、LINEで写真を送ってください。
気になる場所の写真から、
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<写真相談の例>
- 取手交換
- 網戸張替
- 収納棚
- 水栓交換
など。
「こんな小さなこと頼んでいいのかな?」で、大丈夫です。
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小さな困りごとが解決すると、暮らしには少し余白が生まれます。
月と雨建築舎は、そんな住まいの小さな相談窓口です。
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