住みながらリノベの優先順位が決められない理由と、比較整理という考え方

「住みながら」

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「部分リノベ」

今ある物・故もの・残りものにも、
価値を見出し、直し誂る
住みながらリノベを考えると、
「どこを優先すべきか」で迷う人がほとんどです。
それは、
計画を始めたばかりの人も、
一度止まった経験がある人も同じです。

では、どうするか。

選択肢を減らすことではなく、整理すること。

Contents

お客様の頭の中で起きていること

  • ここは一番やりたい
  • でもこの金額は厳しい
  • じゃあ次にやりたいことは?どこ?
  • それならいくら?
  • これと、これを比較したらどっちが今の自分たち?

優先順位が決まらないのは、

決められないからではなく、

比べるものが多すぎるからかもしれません。

さらに、「第一優先の項目」では次のような問題も起こります。

打ち合わせの中でよく聞くのが、
「ここは一番やりたいけど、この予算では厳しいですね・・・・。」という言葉。

ここで起こっていることを整理すると

  • やりたい気持ち
  • 予算の提案
  • 将来の不安

が、同時に存在して、混ざり合って渋滞を起こしています。

「優先順位を決めているようで、実はずっと“比較”している。」

しかも

  • 機能 VS 金額
  • 今 VS 将来
  • 我慢できる VS できない

これは迷う。

でも、これは必死で考えている証拠。

大丈夫。

みんなそうですから。

住みながらリノベで、優先順位が決まらない本当の理由

優先順位とは

  • 「ここを優先しましょう」
  • 「こう決めるべきです」

と言われがちです。

でも、「そんなことは言われなくてもわかってます。」が本音。

だから、

  • 「こうやって比べると、考えやすくなります」
  • 「こうやって考えると、決断しやすくなります」

と言葉を添えられたらいいなと思います。

「優先順位が決められない」の正体は、

比較材料が整理されていない。からかもしれません。

優先順位が決めにくくなる理由は「比較が混ざっている」

  • 部位ごとの金額
  • 得られる効果
  • 得られる暮らしの変化

これらが一つの表に並んでいない。

優先順位が決まらないのではなく、比較軸が混ざっているだけ。

比較する時に混ざりやすい3つの視点

部分計画と予算だけで比較すると

  • 金額が一番の判断軸になる
  • 「金額が高い=後回し」になりがち

そこで第3の軸を入れる

比較軸①金額 (当然)

比較軸②暮らしへの影響度

  • 毎日使う?
  • 毎日感じる?
  • ストレスは減る?

比較軸③今やる意味があるか

  • 後戻りできない?
  • 次の工事に影響する?
  • 今やらないと困る?

この3つを三角形で考えるイメージ。

比較を“しやすくする”為の整理の仕方

  • 部位ごとに「できること」を分けてみる。
  • その工事で「何か変わるか」を具体化してみる。
  • 金額だけでなく「暮らしの変化」で比べてみる。

ここで大切なのは、それぞれ点数をつけて順位をつけるのが目的ではないということ。

自分の心の言葉、イメージで比べてみる。

大切なのこと「あなた」基準。

「一番やりたいけど、今は選ばない」も正解

決断のハードルを下げてみましょう

  • 優先順位=諦め、ではない。
  • 今回は選ばない=価値が低い、ではない。
  • 将来に残すという選択肢。

気持ちとして一番大切な部分。

でも、今回は見送る選択肢もある。

見送る=諦め、ではない。

今回はここまで。

次のタイミングを想定しておく。

住みながら、だから分けられる。

そう考えると、囚われなくてもよいかもしれない。

何に?

「一番やりたい」=「今やるべき」ということに。

(まとめ)決断は「選ぶこと」ではなく「納得すること」

住みながらリノベの優先順位は、

何を一番にするかを決めることではない。

正解を探し当てることでもありません。

比較して、整理して

「今はここまで」と、納得して決めること。

そのための材料を揃えれば、

決断は自然とできます。

このあとは

「途中で気持ちが変わった時はどうする?」
次の記事で一緒に考えてみましょう。

同じように「住みながらリノベ」で不安になりやすいポイントを、
ひとつずつ整理しています。
よろしければ、こちらもご覧ください。

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