少しバタバタと動く為に自分で試作した槌の柄は、師匠にとって「今まで持った柄でこんなバランスの悪い(使い辛い)柄を見たことがないくらい酷い」と言われました。
この金槌の頭は、それこそ捨てられて残されたもので、余りにも可哀想なので持ち帰った経緯のあるもの。だから、少しは幸せにしてやりたいと、ダメ元でこのタイミングで頼んでみました。
「この可哀想な頭にバランスの良い柄を作って貰えませんか?」
と、お願いしたら、こうなりました。



とても長いです。
刀のようです。
ライフルの様な形状です。
でも、驚くほど使いやすいです。
普通なら取り回しが悪くて使い辛いのでしょうけれども、僕にとって
「急ぐな、じっくり、落ちついて」
と、話しかけてくる様で、取り回しの良さを自分の行動の縛りにしてみました。
職人ではないので、職人のような仕上げは絶対に追究しません。
そのかわり、違う自分の視点を大切にして、じっくり生きたいと思います。
本来なら内装仕事で使う頭の大きさではありません。本職は使い分けます。だけど、僕は「意味と物語」を握ってリノベさせて頂きます。どんな時も、場違いでも、これ一本で。
頭の大きさに対して、バランスの悪い、普通ではない差し込み口らしく、わざわざ花梨の木を剥ぎ合わせてくれた物語も加わりました。普通ではないものを振り回す。何と素敵な事でしょうか。
バランスの悪いもの、普通ではないものにアイデアが加わり魅力的なものに生まれ変わりました。
「頭が大き過ぎるからこんなバランスになるけど、愛情持ってつくったから可愛がってやって」
師匠のその言葉を胸に。



頑張った先に幸せを探していたあなたが、
今日の中に幸せを見出す人になる。
今を変える努力の先に幸せがあると信じ
流れてくる情報や物を探し続けた。
気づけばこの消費文化に少し疲れていた。
そんな '満たされない'モヤモヤへの処方箋。
あなたの[ほんとうのさいわい]は、
あなたの身近な日常の中にある。
あなたが
日々の小さなことに
”幸いを見出す視点”を育む
そのきっかけに
[今ある物に価値を見出し使い続ける]
この小さなリノベがなれたなら。
”幸いを見出す視点”
「Art de Vivre」
と
「物語のあるミニマリズム」
[故い]を付加価値に
あなたが日常の幸いを嗜む為の
4つのリノベ的試行.
①日常のささやかな贅沢を嗜む
「新しい光が入る古い窓辺でのコーヒー」
「残して直した古いカウンターでの朝食」
「磨き直した古い家具に一輪の花」
小さな工夫で今ここの幸いを味わう.
安価でも雰囲気のある素材を選び,
[あなたの心を穏やかに保つ習慣]を創る.
だから
古いからこその贅沢と幸福がある.
②直すからこそ得られる安心感
「壊れても直せる」と思えると,
古ものにあなたらしさの価値を見出し,
消費スタイルをシンプルにできる.
そのあなたのスタイルが心を満たす.
だから
大切に永く使い続ける幸福がある.
③あなたらしく,生きやすくなる
物を「減らす」より「選ぶ」
見る人の目を愉しませる為に,
あなたらしく「装う」こと.
比べず,心穏やかに自分を深く知る.
だから
[今ここ]に集中できる幸福がある.
④あなた自身が関わるから,心が軽い
シンプルに片付いた部屋ではなく
「ここには私の物語がある」と納得すると
余計な比較や不安から解放される.
失敗もクスッと笑えるユーモアになる.
だから
物が少なくても満たされる幸福がある.
今あるものに価値を見出し使い続けること.
それは大切なことに集中して
あなたらしく生きやすくするための手段.
今ここに集中できるようになり,
あなたの心を穏やかに保つ.
あなたの奥行きある魅力が内から滲む.
目的は幸福感の向上.
・日本の美意識で故もの生かす「白のリノベ」
・経年価値とあなたにとっての価値の最大化「白のDIY」
・雨漏り漏水調査.屋根葺替え.外壁塗装.エコキュート取替工事等、リノベ屋の感性と現場管理の経験と知恵を応用する「白のリフォーム(修繕)」
広島県内 住まいのことは月と雨建築舎へご相談ください。建築家の感性と学識に加え、家の構造・現場を熟知した設計工務店として設計監理・現場管理を行います。家全体の品質劣化・雨漏り・漏水などの瑕疵を防ぎます。
月と雨建築舎LINE公式アカウント(住所・メールアドレス登録不要)


