ものづくり

少しバタバタと動く為に自分で試作した槌の柄は、師匠にとって「今まで持った柄でこんなバランスの悪い(使い辛い)柄を見たことがないくらい酷い」と言われました。

この金槌の頭は、それこそ捨てられて残されたもので、余りにも可哀想なので持ち帰った経緯のあるもの。だから、少しは幸せにしてやりたいと、ダメ元でこのタイミングで頼んでみました。
「この可哀想な頭にバランスの良い柄を作って貰えませんか?」

と、お願いしたら、こうなりました。

とても長いです。
刀のようです。
ライフルの様な形状です。
でも、驚くほど使いやすいです。

普通なら取り回しが悪くて使い辛いのでしょうけれども、僕にとって 
「急ぐな、じっくり、落ちついて」
と、話しかけてくる様で、取り回しの良さを自分の行動の縛りにしてみました。

職人ではないので、職人のような仕上げは絶対に追究しません。
そのかわり、違う自分の視点を大切にして、じっくり生きたいと思います。

本来なら内装仕事で使う頭の大きさではありません。本職は使い分けます。だけど、僕は「意味と物語」を握ってリノベさせて頂きます。どんな時も、場違いでも、これ一本で。

頭の大きさに対して、バランスの悪い、普通ではない差し込み口らしく、わざわざ花梨の木を剥ぎ合わせてくれた物語も加わりました。普通ではないものを振り回す。何と素敵な事でしょうか。
バランスの悪いもの、普通ではないものにアイデアが加わり魅力的なものに生まれ変わりました。

「頭が大き過ぎるからこんなバランスになるけど、愛情持ってつくったから可愛がってやって」

師匠のその言葉を胸に。

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