勝手口リフォームの判断基準|交換だけじゃない。今ある素材を活かすという選択

寂リノベ

古い家のリフォームでは、目につくところにアルミ製の勝手口ドアが存在しているケースがあります。

その他をリノベする場合、「見た目」でここも変えたいと検討されるケースは少なくありません。

もちろん、防犯性や断熱性を優先して新しい勝手口へ交換した方がいいケースもあります。

一方で、

まだ使える扉や建具、取り外した木材には、もう一度暮らしの中で役割を持てる素材が残っていることもあります。

全部を新しくするだけが、リフォームではありません。

リフォーム・リノベでは「コスパ」も「やる・やらない」の比較検討事項の重きを置いております。

使えるものを見極め、必要なところだけ新しくすることで、予算も抑えながら、その家らしい雰囲気を残せることがあります。

この記事では、

勝手口を交換するか、それとも今ある素材を活かしてリメイクするか。

現場で判断するときに大切にしている基準をお伝えします。

Contents

今回の判断基準

こんな場合は、

「活かす」という選択肢も検討する価値があります。

  • 建具自体はまだ使える
  • 思い出のある素材を残したい
  • 予算を他の性能向上に回したい
  • 家全体の雰囲気を大切にしたい
  • リノベならではの一点ものを楽しみたい

逆に、

防犯性能や断熱性能が不足している為、気になる場合は、交換を優先した方が安心です。

おすすめするケース

家の素材に愛着がある

家は、新しい材料だけで魅力が生まれるわけではありません。

廃材・端材を活用する場合では

長年使われてきた木材には、

色合いや傷、手触りなど、

新品にはない風合いがあります。

その素材を別の形で暮らしに残せれば、

単なる「古い材料」ではなく、

暮らしの記憶として受け継ぐことができます。

予算を他へ回したい

リフォームでは、

すべてにお金を掛けることは難しいものです。

だからこそ、

活かせるものは活かし、

断熱・耐震・設備など、

暮らしを快適にする部分へ予算を回す考え方もあります。

月と雨建築舎では、

「全部交換する」よりも、

どこへ予算を掛けるとこのお客様の暮らしが豊かになるか

を一緒に考えています。

おすすめできないケース

次のような場合は、

リメイクより交換をおすすめします。

  • 防犯性能を高めたい
  • 勝手口の断熱性能を改善したい
  • 腐食や雨漏りが進んでいる
  • 建具そのものが安全に使えない

暮らしの安心に関わる部分は、

デザインより性能を優先することが大切です。

判断するときの注意点

ここで大切なのは、

「何を残すか」ではありません。

大切なのは、

「残した先で、暮らしがどう豊かになるか。」

という視点です。

残すことが目的になると、

古さだけが残ってしまいます。

一方、

使い方を変えたり、

役割を変えたりすると、

同じ素材でも新しい価値が生まれます。

月と雨建築舎では、

古いものを飾るためではなく、

暮らしの中で再び働く存在として活かせるかどうかを判断しています。

今回の実例

今回ご紹介した判断基準を実際に形にした事例があります。

リフォームで不要になった勝手口を処分するのではなく、

現場で出た木材と組み合わせ、

新しい役割を持つ建具としてリメイクしました。

「残すこと」が目的ではなく、

今ある素材を暮らしの中でもう一度活かすという考え方です。

月と雨のリノベ“残りものリノべ”とは

リノベーションとは「今あるものを生かし粋に誂えること」と、月と雨建築舎では定義させてもらって使っています。

そして、月と雨建築舎の寂ものリノベは特に手を加えすぎず、「残す」こと「抜く」ことをリノベーションの手法にしています。

と、言っても、最初はイメージできない。

それは当然のこと。最近もこれから行うリノベーションの打ち合わせでこの話題になったので映像を整理してみるとこんな感じです。

あれこれ言葉をつけるより、観て感じることができると思います。

解体前から時系列で写真を並べます。

二間続きの和室とダイニングキッチンの間に階段室のあった長方形の間取り。

寂リノベ

階段室周りから解体して視界を創っていきます。

寂リノベ

階段室周りの壁を解体しただけでこの視界です。

寂リノベ

そこから、和室の続き間の壁を抜くだけで、これだけの視界になります。

寂リノベ

後は、和室横にある、玄関からキッチンに続く長い廊下との壁を解体したらこの景色。

寂リノベ

間取りを大きく変える前提でのリノベーションではなく、あくまでも残りものリノベは小さくコストを抑え、少しでも断熱などの性能も上げることができないかと考えています。

新しい価値観を創るために、スケルトンにまで解体すると確かに新築同然の新しい空間と高い性能を創ることができるのですが、中古住宅を購入するだけでもコストがかかりますので購入前提のリノベーションなら、今あるモノを活かしお金をかけずに「新しい価値」を生み出しクライアント様の心を奪える空間ができないか、と考えてみます。

その上で、少しでも快適な環境に性能を上げ、住む人の心を奪える空間ができたら、この家を大切に永く育ててもらえる。しかも、この方法で考えることで「大量の廃棄物、廃材も少なくできる」

それも素敵なエコだと思います。

勝手口ドアリメイク[廃材・端材リメイク & DIYの考え方]

寂リノベ

この勝手口のドア↑

節約リメイク

コストのことを考えると。

性能ではなく「見た目」が悪いからという理由なら方法は取り替え以外にリメイクを。

カバー工法、取り替えも検討しましたが、内容以上にコストが大きくかかるのでアレンジさせて頂いた例。

寂リノベ

端材板をキッチンパネル施工と同じ要領で施工

リノベーションの工事で出た余りの材料で出来上がった空間に馴染むようなバランスを考えました。

通常のオーダーではできないようなデザイン。

コストを抑えるために僕が創る前提です。

職人に依頼したらコストが高くつくデザインで、職人に依頼したら嫌がられる案の方が、素人がDIYする時に成功するポイントだと思っています。

作り方

板の貼り付け方法

キッチンパネル用両面テープ と キッチンパネル用ボンド で貼り付け

7年経っても剥がれず耐久性はありました。

板の塗装

自然塗料「いろは」(色は調色オーダー)

DIYで感じ良くするコツは[手間を惜しまないこと]

寂リノベ

貼り方も塗装も単純な塗り方ではなく

単色で何年も使い込まれたヴィンテージの風合いが出るように

無垢の板の自然な生命力と向き合いながら手間のかかる塗装方法で表現してみました。

こんな風合い。

寂リノベ

後はこのラインを床と同じ色で染めました。

寂リノベ

少しずつ空間に馴染んでくれることを願いながら。

新品に取り替えなくても、お金をかけなくても、完成を急がず、アイデアと手間をかけ心を込めて創れば、素人のDIYでも人の心を奪える。と、信じています。

まとめ

勝手口を交換するかどうかは、

「古いから交換」

「新しい方がおしゃれ」

だけでは判断できません。

  • 性能を優先する場所なのか
  • 素材を活かせる状態なのか
  • 予算をどこへ掛けるべきか
  • 暮らしにどんな価値を残したいのか

その答えは、ご家族ごとに違います。

月と雨建築舎では、

今あるものを無理に残すことも、

必要以上に壊すこともしません。

暮らしにとって最も心地よい選択を、一緒に考えることを大切にしています。

「捨てる前に、一度見てもらいたい。」こんな悩みがでたらLINEで写真を。

「この建具、まだ使えるかな?」

「捨てる前に、一度見てもらいたい。」

そんな時は、写真を送っていただくだけで大丈夫です。

月と雨建築舎では、

交換・修理・リメイクなど複数の選択肢を比較しながら、現場目線の判断基準をご提案しています。

迷ったら、まずはLINEでお気軽に写真相談をご利用ください。

タップして、写真を送るだけ。」

リフォーム・リノベの最初の相談先として、

判断 と 試行” の約束。

月と雨建築舎の強み
「できない」と決めつけず、
まず試してみる試行力です。

お客様が後悔しないよう、
残す・変える・比べるを一緒に整理し、
「比較検討」できる環境を整えます。

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気になる場所の写真から、

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