月と雨のリノベ“残りものリノべ”とは
リノベーションとは「今あるものを生かし粋に誂えること」と、月と雨建築舎では定義させてもらって使っています。
そして、月と雨建築舎の寂ものリノベは特に手を加えすぎず、「残す」こと「抜く」ことをリノベーションの手法にしています。
と、言っても、最初はイメージできない。
それは当然のこと。最近もこれから行うリノベーションの打ち合わせでこの話題になったので映像を整理してみるとこんな感じです。
あれこれ言葉をつけるより、観て感じることができると思います。
解体前から時系列で写真を並べます。
二間続きの和室とダイニングキッチンの間に階段室のあった長方形の間取り。
階段室周りから解体して視界を創っていきます。
階段室周りの壁を解体しただけでこの視界です。
そこから、和室の続き間の壁を抜くだけで、これだけの視界になります。
後は、和室横にある、玄関からキッチンに続く長い廊下との壁を解体したらこの景色。
間取りを大きく変える前提でのリノベーションではなく、あくまでも残りものリノベは小さくコストを抑え、少しでも断熱などの性能も上げることができないかと考えています。
新しい価値観を創るために、スケルトンにまで解体すると確かに新築同然の新しい空間と高い性能を創ることができるのですが、中古住宅を購入するだけでもコストがかかりますので購入前提のリノベーションなら、今あるモノを活かしお金をかけずに「新しい価値」を生み出しクライアント様の心を奪える空間ができないか、と考えてみます。
その上で、少しでも快適な環境に性能を上げ、住む人の心を奪える空間ができたら、この家を大切に永く育ててもらえる。しかも、この方法で考えることで「大量の廃棄物、廃材も少なくできる」
それも素敵なエコだと思います。
勝手口ドアリメイク[廃材・端材リメイク & DIYの考え方]
この勝手口のドア↑
節約リメイク
コストのことを考えると。
性能ではなく「見た目」が悪いからという理由なら方法は取り替え以外にリメイクを。
カバー工法、取り替えも検討しましたが、内容以上にコストが大きくかかるのでアレンジさせて頂いた例。
端材板をキッチンパネル施工と同じ要領で施工
リノベーションの工事で出た余りの材料で出来上がった空間に馴染むようなバランスを考えました。
通常のオーダーではできないようなデザイン。
コストを抑えるために僕が創る前提です。
職人に依頼したらコストが高くつくデザインで、職人に依頼したら嫌がられる案の方が、素人がDIYする時に成功するポイントだと思っています。
作り方
板の貼り付け方法
キッチンパネル用両面テープ と キッチンパネル用ボンド で貼り付け
7年経っても剥がれず耐久性はありました。
板の塗装
自然塗料「いろは」(色は調色オーダー)
DIYで感じ良くするコツは[手間を惜しまないこと]
貼り方も塗装も単純な塗り方ではなく
単色で何年も使い込まれたヴィンテージの風合いが出るように
無垢の板の自然な生命力と向き合いながら手間のかかる塗装方法で表現してみました。
こんな風合い。
後はこのラインを床と同じ色で染めました。
少しずつ空間に馴染んでくれることを願いながら。
新品に取り替えなくても、お金をかけなくても、完成を急がず、アイデアと手間をかけ心を込めて創れば、素人のDIYでも人の心を奪える。と、信じています。
その建物を生かすなら
Leftovers Renovationの[月と雨建築舎]
[故い] を [嬉しみ] に
[故い]は付加価値だ
残せば,価値はきっと見つかる.
(お金をかけずに努力する)
- 費用対効果の高いリノベアイデア
- 環境に優しく&低コストなリサイクル素材の活用
- 光熱費削減を資金源に補助金も活用してエコリノベ
用途をずらして考えると
唯一の魅力が生まれる.
(努力の先にご褒美がある)
- 見た目も満足する[今ある古い素材]を活用したインテリアの工夫
- 個性を演出するカスタム家具&収納リノベ
- 低コストで高級感を出す工夫
迷ったら「面白い」方を選んでみよう
「うれしくなる」ものづくりをしよう.
・日本の美意識で故もの生かす「白のリノベ」
・経年価値とあなたにとっての価値の最大化「白のDIY」
・雨漏り漏水調査.屋根葺替え.外壁塗装.エコキュート取替工事等、建築家の感性と現場管理の経験と知恵を応用する「白のリフォーム(修繕)」
広島県内 住まいのことは月と雨建築舎へご相談ください。建築家の感性と学識に加え、家の構造・現場を熟知した設計工務店として設計監理・現場管理を行います。家全体の品質劣化・雨漏り・漏水などの瑕疵を防ぎます。
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