

ちょっと変わった昔の改修跡

この表に出る傷跡。
普通なら補修した跡が分からないよう、職人さんにリペアのような補修をかけてもらうポイントだとは思うのですが。
せっかくなら面白い質感に。
ここに傷が出たから残せた質感に。
「ここの家だからできた」という流れを大切にしたいなと思いまして。


そのまま傷跡を補修した「跡」がちょっそしたアクセントになってくれたらと願いアレンジさせて頂きました。
日常は色々と「思い通りにならないこと」ばかりです。
だからせめて、その思い通りにならないことを工夫して「面白い」に変えられたら、生活はちょっと素敵になると思うんです。
旧い家の不具合、欠点すら魅力に変えることが出来た時、
その時が一番最高の瞬間だと思うんです。
あと、このような仕上げが要所にあることで
生活していて、傷を気にせず
気楽に使い込んで頂けるような気がするんですよね。
「傷が出来たらそれを愉しめるようにアレンジしよう。」みたいに思って頂けたら最高です。
って、
言うほど日常では「マイナスをプラスに捉える!」と、簡単に割り切れることはできない自分がどこかいるから、それが「理想」と挑戦しているだけかもしれませんが・・・・。
「そうありたい」と願う気持ちは大切に。
自分の気持ちよさが、誰かの気持ちよさにつながるように。と。