素材としての古建具

スクラップリメイクの組み合わせ

解体当初からずっと保管していたモノがありました。

クライアント様と「何かに使えないか」と模索して、というより「放置」していたモノが。

それに新しい命を吹き込んだら、リノベーションした空間の完成以上にみんなからの予想以上のリアクションが出てビックリ。どうもこれが一番話題を持って行ってしまった感が否めません(笑)

そのモノがこれです。

寂リノベ

昔よくみていた、どこにでもあった「古い建具」です。

この2枚の引き違いのガラス戸を最終的に2つの家具の一部として再生させることを考え、月と雨のリノベチームの大工さんに造作して頂きました。

一つは水屋として。

寂リノベ
寂リノベ

もう一つは店舗のデスプレイ用として。

寂リノベ
寂リノベ

「懐かしむ心」を主張することなく

このように使っていただいて

地味に主張することなく、ふと商品を手に取って頂いた方の誰かが、「あれ?」と気に留めてくれたらいいかな。という程度でプランしたつもりでしたが、

クライアント様がとても気にいってくださり、

「背面として隠すのは勿体無い」とそのディスプレイセンスでさらにこの建具にエネルギーを宿すような配置を考えて下さいました。

寂リノベ

「背面」として処理したので普通のコースレッドがキラキラ目立ってお恥ずかしい。

このように評価して頂いて、使って頂くことはともて光栄なことなので後日キラキラのコースレッドをブラックに取り返させて頂きました。

「懐かしい」を蘇らせるのではなく「生かす」

目にした方から

「懐かしい、昔を思い出す」

「子供の頃の家にありました」

そんな言葉を共通して聞かせて頂きました。

捨てればゴミの一部になる古いモノ。

特に貴重なモノではなく、むしろ昔どの家にもあった。そんな特定のヴィンテージになれない古い建具も、こうやってみんなに話題にしてもらえると喜んでいるのではないかと思います。

まあ、本来の用途として使われてないので不本意かもしれませんが・・・・。

こうやって、何気ない特に価値のない古いモノでも、大切に受け継ぎ、使い込まれ、引き継がれたらこれもヴィンテージになれると僕は思っています。

小さな修繕からフルリノベーションまで

住まいの哀しみをおかしみに,
humorと施工保証の建築舎

月と雨建築舎
Concept: [故い]を付加価値に -住まいを負債から資産に-
Mission: 意に添うrenovation -哀しみの中のneedsをおかしみに-
・日本の美意識で故もの生かす「白のリノベ」 
・雨漏り漏水調査.屋根葺替え.外壁塗装.エコキュート取替工事等、建築家の感性と現場管理の経験と知恵を応用する「白のリフォーム(修繕)」

広島県内 住まいのことは月と雨建築舎へご相談ください。建築家の感性と学識に加え、家の構造・現場を熟知した設計工務店として設計監理・現場管理を行います。家全体の品質劣化・雨漏り・漏水などの瑕疵を防ぎます。

寂リノベ

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