
木造在来工法の場合、柱の位置を確認してそこからプランを発想します。
月と雨建築舎がそこで大切にしているのが「行動的空間リノベ」
これは「見通せない」ことに特色があります。
空間全体を一気に見渡すのではなく、空間各部を次々に見て行くプランです。
全体が大空間だと広さをより広く感じられ、全体が狭い空間の場合では閉塞感なく「意識的拡がり」が実感できる感覚を創り出すことを大切にしています。
「仕切る」ではなく屈折しながら不規則に連続させるイメージです。
空間に回遊性の動きを持たせて、その一角に住まう人のたまりも確保していきます。
日本では古来より紆余曲折する運動の精神的背景に「無常観」の思想を見出していたそうです。